roy ayers
今日は珍しく4名様でロイ・エアーズ・ユビクティ@Blue Note Tokyo 1st show。ロイ・エアーズのライヴは、大昔のマウント・フジ・ジャズ・フェス、ロニー・リストン・スミスとの06年ブルーノート、あともう1回くらい単独で観ている気がするが、どうも記憶が曖昧。でも今までで一番良かったのは確かだ。今回はユビクティ結成45周年というコトで、1st〜2ndを通して代表曲を並べたセットリストを組んでいるのが勝因だろう。

御歳70代半ばというのに、ロイ・エアーズは至って元気。マーク・アダムス(kyd)、ドナルド・ニックス(b)、バーナード・デイビス(ds)にヴォーカルのジョン・プレスリー(vo)を加えた編成で、ヴォブラフォンならぬマレット・シンセサイザーを軽快に叩き、一緒にマイクの前に立つ。そのノリは、アルバムに比べてかなりファンキーだ。もちろんダンス・クラシック風ではなく、クール&メロウなジャズ・ファンクのグルーヴなのだが、それがいちいちカッコ良い。

リハーサルがユルいのか、ステージ上でメンバーと何やら話している場面が目につく。が、きっとライヴ・ステージを数多くこなしているのだろう演奏自体に危なげはなく、チョッとした指示を出していたのかもしれない。何せ “オレ様” 的振る舞いが似合う、現役バリバリのジジイである。カッチリ構築したショウではなく、基本の流れはありつつも、その日その場の気分でドンドン中身を変えていくのではないか。バンドの面々も、それに素早く反応できなければ務まらない。でもこれが結構な技巧派揃いで、実にタイトなアンサンブルを披露していた。

ただし冒頭の2曲は、ロイがマレット・シンセをまさにシンセそのままのトーンで叩いていて、ちょっと残念。彼のオーディエンスは、セクシーに揺らめく彼のヴァイブを聴きにきているのに…。シンセなら鍵盤に任せればイイし(実際にショルダー・シンセを弾いていた)、マレット・シンセのアドリブ展開だとロング・トーンに限界がある。「まさか最後までコレで通す気か!?」と思い始めた頃、聴き慣れたヴァイブの音に切り替えて鳴らし始めたので、ホッと安堵したりして…。

2ndにはTOKUが飛び入りしたそうだけど、以下の通りセットが大きく異なるので、ロイの熱狂的ファンは通しで見た方が良いカモよ。

 《Set List》
1st
1. SWEET TEARS
2. WE LIVE IN BROOKLYN BABY
3. EVERYBODY LOVES THE SUNSHINE
4. RED BLACK AND GREEN
5. RUNNING AWAY
6. CAN'T YOU SEE ME
7. EVOLUTION
-- Encour --
8. WANNA DO
 
2nd
1. MYSTIC VOYAGE
2. RUNNING AWAY
3. EVERYBODY LOVES THE SUNSHINE
4. I WANNA TOUCH YOU BABY
5. EVOLUTION
6. DON'T STOP THE FEELING
7. NO STRANGER TO LOVE
8. LIFE IS JUST A MOMENT
9. SEARCHING
10. LOVE WILL BRING US BACK TOGETHER