mark ronson
今日は第58回グラミー賞授賞式。ご存知のように主要4部門は、Record of the Year がマーク・ロンソン feat.ブルーノ・マーズ<Uptown Funk>、Album of the Year がテイラー・スイフト『1989』、Song of the Year がエド・シーラン<Thinking Out Loud>、Best New Artist がメーガン・トレイナーと、実にバランスの良い結果となった。11部門にノミネートされたケンドリック・ラマ―は、主要部門を外したものの5部門を獲得。ディアンジェロもR&B方面で2つ、アラバマ・シェイクスもロック/オルタナ両分野で3つ(+エンジニア分野でも)獲った。

個人的には、去年は<UpTown Funk>に気分をアゲてもらうことがよくあったので、マーク・ロンソンとブルーノ・マーズの受賞に拍手。新人ではジェイムス・ベイとトーリ・ケリーのパフォーマンスが素晴らしかったが、ココは半ば順当にミーガンへ。グラミーは誰か一人がほとんどの賞をさらっていくコトがままあるけれど、今年ほど下馬評通りに満遍なく行き渡ったのは珍しいんじゃなかろうか。

パフォーマンスで一番衝撃的だったのは、やはりケンドリック・ラマーだ。TVを断片的に観た印象だけど、今年はやたらと弾き語りとかシンガー・ソングライター・スタイルのネイキッドなステージが多かった。そんな中でひときわテンションが高く、主張が籠ったショウを観せた。もう一人強い印象を受けたのが、来年の大量ノミネートが予測されるアデルだ。ピアノをバックに歌ったのは、<All I Ask>。もちろん実力のほどをシッカリ披露した見事な歌いっぷりだったが、ちょっと声がカスレたりピッチが揺れたりして、すべてが完璧というワケではなかった。ちょっとしたマイク・トラブルもあったようだし。でもそれが逆に人間臭いというか、彼女のふくよかな魅力を自然に演出しているようにも見えて。表現力というのは、歌や演奏のスキルだけではない、ということを証明するようなステージだったと思う。

そして気になるトリビュート。一番の話題は、レディ・ガガとナイル・ロジャースによるデヴィッド・ボウイの10曲メドレーだろう。モーリス・ホワイトに手向けては、スティーヴィー・ワンダーとペンタトニックスが<That's The Way Of The World>をアカペラで。カナザワ的にグッと来たのは、亡くなったグレン・フライの代わりにジャクソン・ブラウンをゲストに迎えたイーグルス<Take It Easy>だ。この曲は何と言ってもグレンとジャクソンの共作だからね。しかもギターには、去年のツアーに同行していたオリジナル・メンバーのバニー・リードン。ドン・ヘンリーも普段は陽気なジョー・ウォルシュも妙に淡々と寡黙で通したところに、彼らの悲しみの深さが宿っていた。もしかしたら、コレがイーグルス最後のステージになるのかもしれない…

そういや、ジョニー・デップ、アリス・クーパー、エアロスミスのジョー・ペリーが組んでモーターヘッドを演ったという “ハリウッド・ヴァンパイアーズ” は、あっさり見逃しましたワ そうそう、ミゲルがマイケル・ジャクソンの<She's Out of My Life>をシットリと歌ったが、エレピを弾いていたのは、かのグレッグ・フィリンゲインズ。実はちょうど、この4月にソニー《Crossover & Fusion 1000シリーズ》で再発される彼のアルバムの解説を書いていたのよ。