billy paul
不朽の不倫ソング<Me And Mrs.Jones>で知られるフィラデルフィアのソウル・シンガー、ビリー・ポールが、4月24日(日)、フィラデルフィアに程近いニュージャージー州ブラックウッドの自宅で亡くなった。すい臓がんを患っていたという。享年81歳。

<Me And Mrs.Jones>は全米No.1ヒット(72年)になっただけでなく、その後も広く歌い継がれるR&Bスタンダードとなったが、あまりにそのイメージが強いためか、ビリにはどうしても一発屋のイメージがつきまとってしまう。でも実際は、R&Bチャートに13もの楽曲を送り込んでおり、74年の<Thanks For Saving My Life>はR&B9位のヒットになった。

一般的にはフィリー系のソウル・バラーディアーというイメージなのかな? 元々ビリーはジャズ・シンガーからの転身組で、ルー・ロウルズと同じ系譜に属するヒト。一方でアルバムには社会派ソングも多く、マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダー、ビル・ウィザースらと近しい面も持っていた。このアルバムでも、ギャンブル&ハフが<Brown Baby>とか<Am I Black Enought For You?>なんて、肌の色を歌った楽曲を書いている。対してキャロル・キング<It's Too Late>、アル・グリーン<Let's Stay Together>、エルトン・ジョン<Your Song>など、クロスオーヴァー・ヒットが狙えそうなカヴァー曲を取り上げているのも、この当時ならではだろう。

ところで改めて家のCD棚を見てみると、ビリーのCDは上記アルバムを含め4作を持っていて、自分でチョッとビックリ。あれぇ〜、いつの間に買ったんだろう? 10年に紙ジャケ再発された75年作『WHEN LOVE IS NEW』は、人気ネタを含んでいてなかなか良かった印象があるけれど、他のはあんまし記憶にない。う〜ん、最近こんなのばっかしで、ちょっと反省…。この際、ビリーさんを偲びつつチャンと聴きます。

そういやブログ休止中に、<Last Tango In Paris>で有名なサックスのガトー・バリビエリも亡くなったんだった。4月2日、肺炎のためニューヨークの病院にて死去。享年83歳。ホントに訃報の多い年です。

お二方一緒に、Rest in Peace...