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これはこれは、個人的に待望のCD化。米国にも同名バンドがあるけれど、コチラのザ・プレイヤーズは、日本の重鎮セッション・ミュージシャンが組んだクロスオーヴァー/フュージョン系のグループだ。買えるのはタワーレコードと Sony Music Shop だけという限定復刻だけれど、日本のクロスオーヴァー/フュージョン史に残る実力派グループでありながら、今ひとつ人気爆発とはいかなかったザ・プレイヤーズの作品が(ほぼ)一気に出揃うのだから、これを見過ごす手はない。タワーN氏と一緒に、ソニー担当者に「出せぇ〜」と吠え続けたのが効いたかな?

ザ・プレイヤーズは、ジャズ・ピアニストの故・鈴木宏昌率いるコルゲン・バンドが進化したグループで、松木恒秀(g)、岡沢章(b)、渡嘉敷祐一(ds)がコア・メンバー。サックスだけ何度かメンバー・チェンジしている。主要メンバーは吉田美奈子、山下達郎、坂本龍一、日野皓正、渡辺貞夫など数々の大物アーティストのサポートでも活躍し、タモリが司会していた人気TVバラエティ『今夜は最高!』でもハコバンを務めた。コルゲン氏亡き後は、後任に野力奏一を招き、松木のバンド “What Is Hip?” に生まれ変わっている。

ザ・プレイヤーズとしては、スタジオ・アルバム6作と、本拠地である六本木PIT-INNで収録したライヴ・アルバムを発表。1stの『GALAXY』だけはCDで何度も再発を繰り返したが、その他はとっくに入手困難に陥っている。確かこの81年の3rdアルバム『MADAGASCAR LADY』は、これが初CD化じゃなかったか? 今回の高音質リイシュー・シリーズも、1stを除く6作が対象である。

元々松木がエリック・ゲイル、渡嘉敷はスティーヴ・ガッドに心酔していたためか、初期ザ・プレイヤーズは、アク抜きされたスタッフ、みたいな音が身上だった。しかしこの『MADAGASCAR LADY』あたりから、リーダーのコルゲン氏が本領発揮。急速に和製ウェザー・リポート化していった。スペシャル・ゲストに迎えたのも、ウェザーで来日中だったパーカッションのボビー・トーマス。同じ頃に台頭してきた若手フュージョン・バンドがウェル・プロデュースドなサウンドを打ち出して人気を得たのに対し、より本格的かつ自由度の高いジャズ寄りのアンサンブルで、ハード・コアなフュージョン・スタイルを提示したのである。実際ウェザーのカヴァー<8:30>も収録していて、彼らの作品では最も攻めに入ったアルバム、と言えそうだ。

発売は4月末に前半3作、5月末に後続3作。どのアルバムも一定クオリティをキープしているけれど、カナザワの個人的趣味では、2nd『WONDERFUL GUY』とこの『MADAGASCAR LADY』、そして最終作『THE PLAYERS LIVE』が必携の作かと。どうぞ、あるうちに買うときや

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