eddie daniels
廉価シリーズがドカンと出たせいか、ちょっとフュージョンづいてる当ブログ。でも未だネタが切れないので、今週もフュージョンづけでスタートしよう。今回のご紹介は、Solid/Ultra Vybeが出し始めたT.K.レコード関連の再発シリーズから、傍系Merlinに残されたエディ・ダニエルズの78年作を。

Merlinというと、ラルフ・マクドナルドやジョン・トロペイの往年の名作を出していたことで、フュージョン好きにはそこそこ知られたレーベルだ。一方でサックス/クラリネット奏者のエディ・ダニエルズは、80年代半ば以降、GRPから次々にアルバムをリリース。今でいうクラシカル・クロスオーヴァー的な指向性を逸早く打ち出していた。

でもそのイージー・リスニング寄りのサウンドゆえに、自分はずーっとこの人を敬遠していた。GRP時代はクラリネットをメイン楽器にしていたことも、近寄り難かった理由のひとつ。ジャズ・クラリネットといえばイコール、ベニー・グッドマンであり、その他もビッグ・バンドやスウィング・スタイルで吹いたミュージシャンが多いのが特徴だ。だから、エディ・ダニエルズがサックスやフルート・メインのクロスオーヴァー・アルバムを出していたことも、Merlinからのリリースがあったことも、10年くらい前まで知らなかった。

でも、そういう方にこそチェックしてほしいのが、78年のニューヨーク録音作『 STREET WIND』。プロデュース&アレンジがCTIで活躍したドン・セベスキーで、バックにもデイヴ・グルーシン/ドン・グロルニック(kyd)、ジョン・スコフィールド/ジョー・ベック/スティーヴ・カーン(g)、ニール・ジェイソン(b)、バーナード・パーディ/スティーヴ・ジョーダン(ds)、ランディ・ブレッカー(tr)らが参加している。

収録曲もダニエルズのオリジナルに加え、ビー・ジーズ<How Deep Is Your Love>、ジノ・ヴァネリ<One Night With You>、ピーター・アレン/パブロ・クルーズの<I Go To Rio>、パティ・オースティン<What's At The End Of The Rainbow>などをカヴァー。なかなか美味しいセレクトで、こちらのマニア心をくすぐってくる。しかもジノの曲を歌うのは、パティ・オースティンだったり。

バリバリのN.Y.録音ながら、爽快で聴きやすいのはダニエルズならでは。それでいて、ほのかに熱く盛り上がったりする。自分はこの人のこと、コレでチョッと見直しました。