bernie worrell
P-ファンクの重鎮kyd奏者として、パーラメント、ファンカデリックを股に掛けて活躍したバーニー・ウォーレルが、6月24日に亡くなった。 末期の肺癌で余命幾許もない、という話が入ってきていたが、とうとう…というワケである。享年72歳。

ウォーレルは職人気質のミュージシャンで、ジョージ・クリントン総統の右腕として活躍。パーラメントの『CHOCOLATE CITY』あたりに代表されるユニークなシンセ使いで注目され、ファンク・シーンに新しいステージを切り開いた。が、80年代に入って、パーラメントとファンカデリック双方が相次いて解散状態となり、彼はトーキング・ヘッズに参加したり、キース・リチャーズをサポートしたり。その一方でグラマヴィジョンとソロ契約を結び、90年に発表したのが、この『FUNL OF AGES』だった。ソロ作としては、P- FUNKファミリーのサポートで78年にアリスタから出した『ALL THE WOO IN THE WORLD』以来の2作目。

でもカナザワのように、P-FUNKはちょっとトゥ・マッチ、というククロスオーヴァー人間が聴いて面白いのは、断然こっちだろう。何せ参加メンバーが、キース御大やハービー・ハンコックを筆頭に、トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンやジェリー・ハリスン、ブーツィー・コリンズ、メイシオ・パーカー、スライ&ロビー、ビル・ラズウェル、スティーヴ・ジョーダン(ds)、デニス・チェンバース(ds)、クリス・スペディング(b)、ヴァーノン・リード(g)等など、ジャンルを超えた顔ぶれが入れ替わり立ち替わりで登場するのだから。完成度云々ではなく、ファンクとジャズ、ロックが高次元で融合した、灼熱のメルティング・サウンドを浴びせられるのだ。それこそ、こんな濃厚な音を導いた人が、アッサリ逝ってしまうのが信じられぬほど。

最後の来日は、2014年10月のミーターズ・エクスペリエンスで。ジョージ・クリントンとは根深い確執があったらしいが、ウォーレルの貢献なくして今のP-FUNK人気はなかったかもしれない。

Rest in Peace...