morizono_417pm4:17 p.m. / 森園勝敏


週明け更新TS-ONEの番組 『Premium One』の最新プレイリストご紹介。今週はテーマ・フリーで新旧取り混ぜてお送りします。

【 9月19日〜9月25日まで放送分のPLAY LIST 】

M1 : Dixie Chicken / Little Feat 【選曲 : 竹内】
M2 : Time / Culture Club 【選曲 : 金澤】
M3 : What Do You Want The Girl To Do / Lowell George 【選曲 : 竹内】
M4 : The Next Time We Love / Alphonse Mouzon 【選曲 : 金澤】

  ◉レコメンド・コーナー『REVIVE ONE』!
1枚のアナログレコードにスポットを当てて、レコメンダーの愛聴盤をご紹介するコーナー!
《竹内孝幸の愛聴盤》 『葡萄』サザンオールスターズ
M5 : 道 / サザンオールスターズ
M6 : はっぴいえんど / サザンオールスターズ
《金澤寿和の愛聴盤》 『4:17 p.m.』森園勝敏
M7 : やるせナイトのB.G.M. / 森園勝敏
M8 : Jasmin / 森園勝敏

カナザワ選曲分を紹介すると、まず1曲目のカルチャー・クラブ<Time>は、自分が彼らをホンモノと認識するキッカケになった楽曲。デビュー盤からのシングル<君は完璧さ(Do You Really Want To Hurt Me)>(82年)は、全英1位/全米2位と大ヒットしたものの、ボーイ・ジョージのヴィジュアルばかりに注目が集まって、半ばキワモノ扱いされた。でもその歌の実力やセンスは、かのポール・ウェラーが絶賛したほど。そして2nd『COLOUR BY NUMBERS』に先駆けて発表されたこのシングル曲で、彼らの魅力に気付かされた次第。

4曲目のアルフォンス・ムゾーンは、ウェザー・リポートやラリー・コリエルのイレヴンス・ハウスで
活躍した黒人の剛腕ドラマー。ブルーノートや独MPSから出した70年代のリーダー作群が知られるが、米PAUSAから発表した81年作『BY ALL MEANS』では、ドラマーというよりソングライターとして才を発揮している。ハービー・ハンコックやリー・リトナー、シーウインド・ホーンズらが参加したこの曲も、美しいメロディとアドリブ・ソロの対比が見事だ。

REVIVE ONE のコーナーでのご紹介は、元・四人囃子、そして初期プリズムにも在籍した人気ギタリスト:森園勝敏の85年作『4:17 p.m.』。このソロ6作目は、彼のハスキーなヴォーカル・チューンを中心に構成したアーバン・リゾート風味の名作で、作編曲とプロデュースの実力を凝縮したハイ・クオリティの内容。<やるせナイトのB.G.M.>は当時のマイケル・フランクスを髣髴させるハイパーAORで、<Jasmin>はモダンな色彩感を纏ったフェイク・ボサノヴァを聴かせる。7月から展開中のビクター和モノ・フュージョン40Wの一枚としてCD再発されたばかりなので、要チェック。