y_agawa nightline NIGHT LINE / 阿川泰子


カナザワが出演/選曲しているデジタル・ラジオのレギュラー・プログラム、TS-ONEの『Premium One』は、毎週月曜日がプレイリストの更新日。今日はその今週分のご紹介です。今週は、14日(金)に和モノ・フュージョンのDJイベントがあるので、それにちなんでのセレクト。リコメンド・コーナーでは、先月久々に再発された阿川泰子『NIGHT LINE』(83年)を取り上げました。

【 10月10日〜10月16日まで放送分のPLAY LIST 】
M1 : Ballerina / 松原正樹   【選曲 : 金澤】
M2 : 銭がなけりゃ / 高田渡   【選曲 : 竹内】
M3 : LIVING FOR THE DAYLIGHT / プリズム 【選曲 : 金澤】
M4 : 生活の柄 / 高田漣    【選曲 : 竹内】

  ◉レコメンド・コーナー『REVIVE ONE』!
1枚のアナログレコードにスポットを当てて、レコメンダーの愛聴盤をご紹介するコーナー
 《金澤寿和の愛聴盤》『NIGHT LINE』阿川泰子
M5 : NIGHT LINE / 阿川泰子 
M6 : NEVER WANNA SAY GOODNIGHT / 阿川泰子 
 《竹内孝幸の愛聴盤》『FOLKWAYS: A VISION SHARED』 Various Artist
M7 : Do Re Mi / John Melencamp
M8 : This Land Is Your Land / Pete Seeger with Sweet Honey in the Rock,
             Doc Watson & The Little Red School House Chorus   

1曲目は、今年2月に逝去した日本のNo.1セッション・ギタリスト、松原正樹の2ndリーダー作『TAKE A SONG』(79年)から。パラシュート結成前の作ながら、アルバムには林立夫や斉藤ノブ、マイク・ダンといったメンバーのほか、坂本龍一や深町純、難波弘之、佐藤博、後藤次利など、錚々たる顔ぶれが参加している。後に松原みきがカヴァーしたこの曲は、松任谷正隆による作編曲。ヴォーカルは後のEVE。

2曲目はお馴染みプリズムの79年作『PRISM III』所収。プログレ・フュージョン的なロック寄りの音が得意なグループだが、森園勝敏も在籍していた初期作品には、結構メロウな楽曲も。この曲も森園脱退後でありながら、今のプリズムとは似ても似つかぬ明るく軽快なテイストが楽しめる。

REVIVE ONEで紹介の阿川泰子『NIGHT LINE』は、大胆なイメージ・チェンジを図った冒険作。<Skin Do LeLe>のようなソフト・ラテンでも、十八番のジャズ・スタンダードでもなく、AOR的楽曲にトライした作品なのだ。なにせジャケからして、ドレッシーではなくレオタード風。作品的にもビリー・ジョエル、ドナルド・フェイゲン&ウォルター・ベッカー、ルパート・ホームズ、スティーヴ・キップナーらの未発表曲や書き下ろしが並ぶ。今回のオンエアでは、タイトル曲がジェラルド・ケニーの提供曲。ナイス・ミディアム<Never Gonna Say Goddnight>は、程なくしてラムゼイ・ルイス&ナンシー・ウィルソンが取り上げた。