mayo live
このところ何かとご縁のある庄野真代さん。今日はデビュー40周年記念ライヴ:Domestic Mayo Line 2016 in TOKYO@全労済ホール/スペース・ゼロ。先週、sparklig☆cherryとのライヴを観たばかりだけれど、今回はそれをホール・ヴァージョンにステップ・アップしたかのような美味しい内容だった。

オープニングも sparkling night と同じ AORチューン<夏のサングラス>でスタート。アレンジは若干ソリッドになっていたが、基本構成は同じで。この日のセットは、アニヴァーサリー・ライヴということで、要望が高かった初期5作からの楽曲で構成しており、その懐かしい楽曲をオリジナルに忠実なアレンジで発売順に披露していく。なので先日の下北440で聴けた楽曲は、順番こそ違え、ずべて歌ってくれました(cherryとデュエットした<夢で逢えたら>を除く)。

実際このライヴに際しては、ファン・サイトなどで事前にリクエストを募っていたそうで、その上位曲は、ほぼ『Light Mellow 庄野真代』収録曲とダブっていたとか。その話の下りで、「監修してくださった金澤さん、今日みえているはずなんですけどねぇ〜? 何処にいるのかなぁ〜?」とステージ上から突然呼びかけられ、思わず身をすくめてしまいました…

バックを務めるOB'sは、サントリー坂本(kyd)をリーダーに、真代さんとは古い付き合いの関雅夫(b)、稲葉智(g)、丹菊正和(ds,perc)の4人。つまり演奏陣は我らがスパチェリの現在と同じ編成だが、全員が揃ってコーラスを取り、ドラムの丹菊さんが右手でスネアとハイアット、左手でコンガ、そしてコーラスもと、器用に一人三役をこなしている時点でその差は歴然。ま、プロのセッション・ミュージシャン集団とインディ・バンドをマトモに比べてはイケませんが…

それにしても、真代さんのMCの上手さはハンパない。ある程度は事前に喋ることを考えているのだろうが、ちょっとしたトラブルにも難なく対処。オーディエンスの気持ちを自在に操って、意識をそらしたり、逆に話に引き込んだりと、聴き手の集中力を途切れさせない。もちろんヴォーカルの安定感は言うまでもなく、本編ラストの<Hey Lady 優しくなれるかい>まで順調に駆け抜けた。アンコールでは、ピアノの弾き語りによるデビュー曲<ジョーの肖像>、再びバンドを招き入れてのデュエット<愛情>でエピローグ。

終演後、サイン会の長蛇の列にも満面の笑顔。「1回きりじゃもったいないから、またsparklig☆cherryとのライヴ、企画してくださいね」とのお言葉をいただき、ホンワカした気持ちで帰りました。