powder blue tux
“北欧のTOTO”と呼ばれるLAVAの一連の再発や、ジェイムス・ウォルシュ・ジプシー・バンド幻の2ndのアナログ盤をリリースしているノルウェーのPreservation Record発のシングル(CD/Vinyl)をご紹介。音はだいぶ前にアーティスト自身から貰っていたが、うっかりフィジカルの入手を忘れていた。最近日本でも比較的簡単に手に入るようになったようである。

このPower Blue Tuxは、英国のドラマー:バーニー・ハーレイの新しいプロジェクト。彼は日本でも注目されたサミュエル・パーディーの片割れで、元々は初期ジャミロクワイのツアー・メンバーだった御仁。サミュエル・パーディーがアルバム1枚を残してコンビを解消し、そのまま鳴りを潜めていたが、こうしてマニアックなユニット最新版を届けてくれた。

その音は、“聴けば分かる” のスティーリー・ダン状態。カナザワが監修している Light Mellow Searches でカナダのスティーリー・ダン・フォロワー:モンキー・ハウスを紹介しているが、言わばそのUK版といって良いだろう。

実際1曲目<ConTainer Zero>ではバーニーがパーカッションに回って、ピーター・アースキン(ds)、マイケル・レオンハート(tr,tb)が参加。我らがジェイ・グレイドンがトリッキーなギター・ソロをキメている。しかもミックスはエリオット・シェイナーだ。また2曲目<Mayfair>にもマイケル・レオンハートが参加し、リード・ギターがエリオット・ランドール。まったりしたグルーヴで、ホーン・アレンジが完全にご本家流になっている。ヴォーカルはどちらも無名の人のようだが、それぞれイイ感じの歌い口だ。

実はバーニーからは、デモ段階のうちから「日本で出せないかな?」とアプローチされていたのだが、その時は今のような7インチ・ヴァイナルのブームはまだなく、「アルバムなら可能性は高いが、シングルだと難しい」と返答した。でもこのシングルの出来がイイだけに、そのままアルバム・サイズに膨らめば!と期待を寄せている。



ディスクユニオンで買う/CD
ディスクユニオンで買う/ 7inch vinil