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“ノルウェーのTOTO” ことLAVA(ラーヴァ)のリイシュー・プロジェクト第4弾は、80年にポリドール・ノルウェーからリリースされた1stアルバムが対象。賢明な当ブログのお客様なら、初期LAVAがフュージョン志向だったことはご存知かと思うが、コレがまさにそれに当たる。

彼らのオリジナル・ラインアップは、リーダーのSvein Dag Hauge (g)以下、Stein Eriksen(kyd)、Kjell Hestetun (b)、Per Hillestad(ds)という4人。オーダルという風光明媚な街でハイスクールの音楽教師をしていたSveinのところに、16歳にして “天才ドラマー” と呼ばれるPerが入学。Sveinが師弟の壁を超えてバンドを組もうと考えたのが、そのスタートである。ベースのKjell は Per のバンド仲間で、彼より若い弱冠15歳。それが77年のことで、LAVAとはアートワークの通り溶岩を意味している。

80年にデビューしたLAVAが影響されていたのは、CTIアルバム群を筆頭に、トム・スコット、リー・リトナー、ラリー・カールトン、ジェフ・ベック、ペイジスらの作品。本作1曲目は<Larry Lee>という曲だが、これはAORシンガーのラリー・リーさんではなく、カールトンとリトナーへのリスペクトを示したのだろう。当時のノルウェーでは、この辺りのフュージョン・スタイルに注目する者はまだ少なく、彼らが先駆的存在だったとか。結成からしばらくは、TV番組やクラブなどへ出演してハコバン的な仕事を行なっていたようだ。

全収録8曲中、歌詞のある いわゆるヴォーカル・チューンは2曲だけ。TVのドキュメンタリー番組に使用された<Journey>では、プロデューサーのSvein Gundersenが歌詞のないヴォーカル・ハーモニーを担当している。またクラシック上がりのSteinがピアノにこだわったか、Geir Langslet EriksenがKyd各種をプレイ。次作ではそのままメンバーになり、最初の4人はコレ1枚で瓦解している。それと同時に、グループも大きく音楽性を変えていくのだ。