rumer_bucharach
このところの東京地方、天気は良いけどかなり寒い日が続いている。おかげで11月末に引いた風邪が、完治しないうちにブリ返し。ずーっと寝込むまずに来ているのは幸いだけど、せっかく仕事部屋の音盤整理が片付き、ようやくあとは掃除機をかけるだけ、というトコまで漕ぎ着けたのに、これじゃあ書きモノの集中力が上がらないんだよなぁ…。逆にこうしてサラッと書けるブログの方が捗ったりして。

で、今回のポストは、自分の風邪と同じ頃にキャッチしたルーマーの新作(我ながら変な比喩…)。タイトル通りのバラカック名曲カヴァー集で、ほぼ予想通りの歌とサウンドが流れてくる。今の若手では、彼女ほどバカラック作品がのハマる歌い手はいないだろう。何せ、デビュー・アルバム『SEASONS OF MY SOUL』(10年)を聴いて感動したバカラックが彼女を自宅に招いた、なんてエピソードがあるくらいだから。それを機に、スペシャルな共演クリスマス・シングルが作られたりも。

それを一歩進めたのが、このソングブック。実際にタイトル曲<This Girl's In Love With You >には、音歳88歳のバカラックがピアノ&ヴォーカルで華を添えている。ルーマーのフル・アルバムとしては『BOYS DON'T CRY』『INTO COLOUR』に続く通算4枚目。いろいろなリリースがあった印象だけに、「あれ、こんなモンだっけ?」と意外なんだけど…。オリジナル作とカヴァー集を交互に、というやり方も、彼女には合っているな。

デビュー当時はカレン・カーペンターにも比されたルーマーながら、凜とした声質のカレンに対して、彼女は ほっこり系。それがお馴染みのバカラック・メロディ、ハル・デヴィッドの歌詞を唄うことで、ホームメイド感覚の名曲集ができ上がる。このところ、ノラ・ジョーンズの新作、ロジャー・ニコルスの秘蔵音源集など、ソフト・ロック寄りの好盤が出ているけど、カナザワ的にはコレが一番。唯一ジャケが残念なところながら、中身を象徴したかのような森ガール&犬ジャケのアナログ盤のデザインが秀逸なので、アナログ・プレイヤーをお持ちの方は、是非そちらで。