stevie_talkingbook Talking Book / Stevie Wonder

今日はお馴染み、スマホで展開中のデジタル・ラジオ:TS-ONEのプログラム『PREMIUM ONE』のプレイリストご紹介。今回のカナザワ選曲分は、年末に発表されたロックの殿堂入りで物議をかもすシック(ナイル・ロジャース)、年末に急逝したジョージ・マイケルと、ややソウルより(ブルー・アイド含む)のチョイスで。

【 1月16日〜1月22日まで放送分のPLAY LIST 】
M1 : Hangin’ / Chic   【選曲 : 金澤】
M2 : Careless Whisper(Jerry Wexler Version)/ Wham! feat. George Michael 
                               【選曲 : 金澤】
M3 : そして僕は途方に暮れる / 大沢誉志幸 【選曲 : 竹内】
M4 : 最後の言い訳 / 徳永英明      【選曲 : 竹内】
 ◉レコメンド・コーナー『REVIVE ONE』!
1枚のアナログレコードにスポットを当てて、レコメンダーの愛聴盤をご紹介するコーナー!
 《金澤寿和の愛聴盤》 Stevie Wonder 『TALKING BOOK』(72年)
M5 : Superstition(迷信)/ Stevie Wonder 
M6 : You Are The Sunshine Of My Life / Stevie Wonder 
 《竹内孝幸の愛聴盤》大滝詠一 シングル『 フィヨルドの少女/バチェラー・ガール 』
M7 : フィヨルドの少女 / 大滝詠一
M8 : バチェラー・ガール / 大滝詠一     


1曲目のシックは、彼らのショウ・スターター定番曲。彼らはいつもこの曲のイントロを奏でながら一列になって練り歩き、ステージの所定の位置にスタンバイする。82年の通算6枚目『TOUNGUE IN CHIC』に収録され、R&Bチャート48位を記録。“ロックの殿堂”に関しては、10回も殿堂入りを逃しているシックに代わり、今年4月の授賞式でナイル個人にミュージカル・エクセレンス賞(音楽優秀賞)が贈られる予定だ。そのため彼は「光栄なコト」としつつも、半ば複雑な心境を吐露している。

2曲目は、昨年クリスマスに亡くなったジョージ・マイケル追悼。もちろん世界中で大ヒットした名バラードだが、英国ではジョージのソロ名義、米国ではワム!feat.ジョージ・マイケル、そして日本ではワム!のアルバムに収録され、12インチ・ヴァージョンが “ワム!feat.ジョージ・マイケル” 名義で発売された。この長尺ヴァージョンにカップリングされたのが、それまでUK7インチだけで陽の目を見たというジェリー・ウェクスラー制作の別ヴァージョン。名門アトランティックの名翁だけに、ジックリと聴かせるソウルフルな仕上がりが特徴である。

この前半2曲を受けて、アルバム紹介のRevive Oneでも、ニュー・ソウルの大物/名盤を。この番組、今まで意外にソウル系の大物を紹介してなかったのよね。マーヴィン・ゲイとかカーティス・メイフィールド、ビル・ウィザースとか…。そこで今回はスティーヴィー・ワンダー。彼がクリエイティヴ・ピークにいた時期の一枚で、楽曲は共に全米No.1に輝いた有名曲。でも彼が<迷信>でチャート制覇したのは、73年1月以来、約9年半ぶりだったというのがちょっと驚く。聴き流すと分からないが、実はクラヴネットは何度かオーヴァーダビングされたもの。その辺りのサウンド・メイキングの妙をレーザー・ターンテーブルの高音質で堪能してほしい。<You Are The Sunshine Of My Life>はグラミー最優秀男性ポップ・ヴォーカル受賞曲。これを機に、スティーヴィーはグラミー常連へと駆け上がっていった。