eri ohno_ good question
現在も本格派ジャズ・シンガーとして活躍する大野えりの、初期コロンビア時代リイシュー・プロジェクト第2弾が発売。今回のリイシューは、81年の4thアルバム『GOOD QUESTION』、近年クラブ方面で再評価が進む82年のジャズ・アルバム『えり、マイ・ディア』、白井良明プロデュースによるニュー・ウェイヴ系モータウン・カヴァー集『TALK OF THE TOWN』(83年)、そしてグレイト・ジャズ・トリオとのコラボによる84年作『EASY TO LOVE〜Eri Sings Cole Porter』の4枚で、これで初期7作の再発が出揃ったことになる。カナザワは昨年末リイシュー分に続き、今回は『GOOD QUESTION』と『TALK OF THE TOWN』の解説を担当させて戴いた。

当時のえりを取り巻いた音楽シーンに関しては、12月発売の『ERI』のご紹介ポストでも書いているので、ココでは割愛。でもそのコンテンポラリー・フュージョン・ヴォーカル路線を推し進めた先のハイライト作品が、この『GOOD QUESTION』なのは間違いない。『GOOD QUESTION』は本作タイトル、そして冒頭のアルバム・タイトル曲である以前に、彼女のバック・バンドの名前でもあった。つまり、それだけ勢いがあった、というコト。もちろんレコーディングは、大徳俊幸(kyd)をリーダーとしたそのバンド、GOOD QUESTIONで行っている。

モデルにしたのは、例えばマリーナ・ショウやパティ・オースティン、笠井紀美子あたりだろう。つまり、ジャズ素養を持ちつつポップ・ソウルに踏み出した先輩シンガーたち。“GOOD QUESTION” の名はハービー・ハンコック『SUNLIGHT』(78年)の収録曲からの命名で、えり自身もハービーの大ファン。デビュー盤でもハービーの<Butterfly>を歌っていた。それが縁となってか、ハービーの来日中に新聞紙上でえりとハービーの対談が実現。ハービーがそのまま本作のレコーディングを覗きに来るというハプニングがあったそうだ。

とにかく、本作収録の<Skyfire>や<I Wonder What I Do Is Wrong>のカッコ良さったら!