al jarreau_heart horizon
少し前にアニタ・ベイカーが引退表明したと思ったら、今度はアレサ・フランクリンがライヴ活動から退くことを発表。デトロイトのTV番組に出演した際に、「今年は私の最後の年になることでしょう。レコーディングは続けるでしょうけど、コンサートを行うのは今年が最後」と語ったそうだ。アレサは間もなく75歳、これまでにも何度かドクター・ストップが掛かってライヴをキャンセルしている。ひとまずは、スティーヴィー・ワンダーもプロデューサーとして関わっている新作が近々リリースされるそうだ。

そしてこのアレサと前後して、今月初頭から入院しているアル・ジャロウも、年内に決定していた全公演をキャンセル。そのままツアー活動から引退することが発表された。アニタはもう随分長い間音沙汰がないし(13年発売予定だった新作はお蔵入り)、飛行機嫌いのアレサ御大は日本じゃ観られないから、残念な気持ちを抱きながらもショックは少ない。でもアル・ジャロウは別。2〜3年に一度は来日してくれたし、数年前にはBillboard Live Tokyoのバックステージで取材も行なった。その前に一度倒れているので本調子ではなかったが、ご機嫌は麗しく、何でも気さくに答えてくれたのを覚えている。それだけにアルのライヴ撤退発表は、ちょっと堪えた。

そこで取り出したのが、この88年作『HEART'S HORIZON』のデラックス・エディション。ボーナス曲が3曲追加されていて、お馴染みボビー・コールドウェルが提供した<All Or Nothig At All>の7インチ・クラブ・ミックス、<So Good>のロング・ヴァージョン、そしてアルバム未収曲<One Shot>が入っている。再発専門のサード・パーティ発なので、スリーヴ周りはちゃっちいが、以前から紹介しているように、このアルのシリーズは結構ソソられるボーナス曲があるので、ファンは要チェックだ。

それにしても、アルのライヴがもうナマで観られないとは… でもきっとレコーディングだけは続けてくれると信じて、最近出た映像作品を観て自分を慰めることしよう。