dave valentin
ジャズ・フルート奏者で、老舗フュージョン・レーベル:GRPの第1号契約アーティスト、デイヴ・ヴァレンティンが、3月8日、地元ニューヨークのブロンクスにある介護施設で亡くなった。彼は12年と15年に脳梗塞に見舞われ、現役を引退。長期療養施設でリハビリに励んでいたが、その甲斐なく旅立ちの日を迎えた。享年64歳。

プエルトルコ人の両親の元、ブロンクスで生まれたヴァレンティン。10歳の頃はパーカッションを本格的に学んでいたが、12歳でフルートを手にするとメキメキ頭角を現し、ハービー・マンやヒューバート・ロウズに師事した。70年代に入ると、ビル・オコンネル、リンカーン・ゴーインズ、リッチー・モラレス、サミー・フィゲロアらとラテン・ジャズ・バンドを結成。デイヴ・グルーシンとラリー・ローゼンが立ち上げた原盤制作会社Grusin Rosen Productionが、78年にアリスタ参加にGRP Recordsを立ち上げると、真っ先に契約アーティストとなった。同じくGRPからデビューした女性シンガー:アンジェラ・ボフィールは、ヴァレンティンがグルーシン&ローゼンに紹介した、と言われている。

カナザワの印象に残っているヴァレンティン作品は、やはり初期GRPでの作品群。とりわけこの78年のデビュー作は、グルーシン(kyd)、スティーヴ・ガッド(ds)、アンソニー・ジャクソン(ds)らをボトムに、カラフルでポップなラテン・フュージョンを構築している。先ごろ亡くなったリオン・ウェアがマイケル・ジャクソンに提供した<I Want To Be Where You Are>のカヴァーもアリ。GRP オールスターズの一員としても来日している。

米ジャズ・マガジンでは7年間に渡り、ベスト・ジャズ・フルート奏者に選出。85年と03年にグラミー賞にノミネート。ヴィブラフォン奏者デイヴ・サミュエルズとのプロジェクト:CARRIBIAN JAZZ PROJECTで、ようやくグラミーを獲得した。

Rest in Peace...