al jarreau_breakin'_2 BREAKIN' AWAY / AL JARREAU

週明け恒例、カナザワが出演している高音質デジタル・ラジオ:TS-ONEのプログラム『PREMIUM ONE』のご紹介。先週のご案内が週末近くにズレ込んだので、あまり間が空いてませんが、そこはどうぞご了承のほどを。



さて今週のプログラムは、折しもお彼岸中の番組更新ということで、最近惜しまれながら鬼籍に入ってしまったシンガー/アーティストたちの追悼/メモリアル特集。取り上げるのは、2月23日に亡くなったリオン・ウェア、3月3日に急逝したヴァレリー・カーター、そして2月12日に訃報が伝えられたアル・ジャロウの御三方。

【 3月20日〜3月26日まで放送分のPLAY LIST 】
M1 : Can I Touch You There / Leon Ware    【選曲 : 金澤】
M2 : I Want You / Marvin Gaye        【選曲 : 竹内】
M3 : Da Doo Rendezvous / Valerie Carter  【選曲 : 金澤】
M4 : Love Needs A Hear / Jackson Browne 【選曲 : 竹内】
 ◉レコメンド・コーナー『REVIVE ONE』!
1枚のアナログレコードにスポットを当てて、レコメンダーの愛聴盤をご紹介するコーナー!
《金澤寿和の愛聴盤》 Al Jarreau『BREAKIN' AWAY』 (81年)
M5 : We’re In This Love Together / Al Jarreau  
M6 : Easy / Al Jarreau  
《 竹内孝幸の愛聴盤 》  USA for Africa 『 WE ARE THE WORLD』(85年)
M7 : We Are The World / USA for Africa     

カナザワ選曲分を解説すると、まずはリオン・ウェア、デヴィッド・フォスターやTOTO勢の参加でAORファンにも人気の82年作『LEON WARE(夜の恋人たち)』(通算5作目)から。リオンはマーヴィン・ゲイの名盤『I WANT YOU』のプロデューサーだが、このアルバムは元々リオンのソロ作として制作がスタート、それをマーヴィンがいたく気に入り、作品を譲り受ける形で完成を見た。

64歳で亡くなったヴァレリー・カーターは、ジェイムス・テイラーやジャクソン・ブラウンなど、西海岸のベテラン・ミュージシャンたちに愛された歌姫。19歳の時、ジョン・リンド(フィフス・アヴェニュー・バンド)らとハウディ・ムーンを結成し、ローウェル・ジョージのプロデュースでデビュー。が、商業的には成功せずに解散。ローウェルの手引きでセッション・シンガーとして活動したあと、ローウェルやモーリス・ホワイトのバックアップを得て76年にソロ・デビューしている。メロウなこの曲は、78年のソロ第2作『WILD CHILD』から。英国人シンガー・ソングライター:アンディ・フェアウェザー・ロウの作品。

そしてRevive Oneでは、グラミー賞受賞式典の朝に訃報が飛び込んだアル・ジャロウ。少し前に過労で倒れて入院し、ライヴ・ツアーからの引退を発表したばかりだったので、余計にショッキングな死だった。ココではアル作品群でも一番人気のジェイ・グレイドン・プロデュース3部作から『BREAKIN’ AWAY』をチョイス。全米15位とヒットした<WE'rEIn This Love Together>と、名唱<Spain>の流れを汲む<Easy>の2曲を。スリリングな演奏に乗ってアルのヴォイス・パーカッションやスキャットが
躍動する。3人揃って、Rest In Peace...

しかしこのあと、アルを世に出した黒幕の一人、トミー・リピューマまで亡くなってしまうとは…