cuba gooding
今日も朝イチで訃報が届いてしまった。20日、元メイン・イングリーディエントのリード・シンガー:キューバ・グッディング・シニアが、カリフォルニア州ウッドランドヒルのヴェンチュラ・ハイウェイに駐車中の車中にて遺体で発見された。死因は調査中で、ドラッグのオーヴァードーズの疑いがあるらしい。享年72歳。

キューバ・グッディング・シニアというと、R&Bシンガーというより、今は名優キューバ・グッディングJr.の父親としての方が有名か。メイン・イングリーディエントとしてのヒットは少なくないが、最近ではアリシア・キーズ<You Don't Know My Name>の元ネタ<Let Me Prove My Love To You>を歌っていた人、とした方が通りが良いかもしれない。レア・グルーヴ〜フリー・ソウルな文脈では、スティーヴィー・ワンダーも参加した『AFRODISIAC』(73年)が人気だ。

ソロ作は3枚あって、当ブログ的には、やはり78年作『THE 1ST CUBA GOODING ALBUM』がポイント高し。そこへ多くの楽曲提供をしていたのが、プロデューサーでもあるデニス・ランバート&ブライアン・ポッター。そしてその下に、アレンジャーとしてデヴィッド・フォスターが大きく貢献した。大物になって以降のフォスター・サウンドと比べると、まだまだイナタさ半分。でもその洗練度上昇中の感じが、とてもイイのだ。(山下)達郎氏が「一番好きなフォスター作品」としたのも、その辺りからだろう。かなりのクセ声だけれど、その分病みつきになる危険性も高い。

オープニングの<Mind Tresure>が、シェリル・リン<Got To Be Real>を髣髴させるスウェイ・ビートのジャンプ・ナンバーであるように、他のフォスター・ワークス初期作と関連づけて聴くと興味深さが一層増す。そしておそらくは、フォスターがプロデューサーとしてもう一段高いステージを目指すようになった、そのキッカケを作った作品群の一枚でもあるはずだ。

AOR的文脈で語られることなどほとんどなかったキューバ・グッディングの1st ソロだけど、拙著ガイド本『AOR Light Mellow』の初版(99年)で指摘したことは間違ってなかったと思うな。

Rest in Peace...