tristan live
ライヴ三昧の今週後半にあって、今日は中休みの如し。ホントは仕事テンコ盛りだが、海外から到着したばかりのコレに手が伸びた。オランダの新進ジャズ・ファンク〜アシッド・ジャズ系グループ、トリスタン待望の新作にして、初めてのライヴ・アルバム。演奏/歌唱力は折り紙付きなので、ライヴでこそ威力を発揮する連中だと分かってはいたが、その期待は裏切られることなく、思わず何度もリピート再生している。ヲイ 仕事はッ

トリスタンは既に3枚のアルバムを出していて、うち2枚は国内盤でも紹介されている。日本デビューは14年秋。でもカナザワは縁あって、そのしばらく前から輸入盤でチェックし、自分の監修シリーズで紹介するのもアリだな…、と高く評価していた。インコグニートやブラン・ニュー・ヘヴィーズと比較されることが多いが、サウンド自体はもう少しフュージョン寄り。80年代前半に流行ったジャズ・ファンク勢でも、技巧派でファンク色の強いレヴェル42やメゾフォルテ、あるいはカシオペア辺りのセンスが加味されている。ヴォーカルのイヴリン・カランシーは、R&Bシンガーというよりソウル・ジャズ系の歌い手で、パティ・オースティンとメイザ・リークの中間をいく感じ。

そんなキャラの実力派5人組が、地元オランダのウーデンにあるライヴ・スポット De Paul で行なったショウの模様をパッケージしたのが、このライヴ盤。メンバーの他に3管+3シンガー+パーカッション、そしてスタジオ最新作『LIFESTYLE』(16年)にフィーチャーされていたキャスパー(vo)をゲスト、という大所帯豪華布陣で、めっぽう気合いの入ったステージをスリリングに展開する。今ドキにしては珍しく『LIVE IN CONCERT』と直球のタイトルを付けたのも、ライヴ・バンドである強固な自信からだろう。

収録曲はデビュー作『FULL POWER』から6曲、次の『2ND PHASE』から1曲、『LIFESTYLE』から5曲、そして新曲らしきタワー・オブ・パワー風のマテリアル1曲の合計13曲。約70分。2枚目から1曲というあたり、やはり彼ら自身、2作目は今イチだったと思ってるのかな? 真剣に対峙するとお腹イッパイになるが、一方で「こりゃぁライヴが観たいゾ」と焦燥感を募らせられる。MCのオランダ語だけはよく分からんが…

楽曲は少しマニアックながら、海外じゃジャズ扱いのダーティ・ループス、スロヴァキア出身のカナザワいち押しユニット:ユージン・ボトス・ファイナリーあたりと併せて聴いてほしいトリスタンの最新ライヴ。まもなく来日のオーレ・ブールドに演奏面から接している人も、このグループは要チェキよ