paul 2017

ポール・マッカートニー ONE ON ONE JAPAN TOUR 2017 東京ドーム2日目に足を運んだ。一応、来日のたびに1度は観ているが、ショーの内容的にはかなり満足。もっとも、個人的には動くポールを生で見られただけで大感動した初来日ステージの時の感激度を越えることはないのだけれど、こんなに頻繁に日本へ来てくれるなんて思わなんだ。

何をやっても許せてしまう盲目的ファンでもないから、いきおい、その日のセットリストやコンディション、パフォーマンス内容で評価は変わるが、74歳にしてあの元気、あれにはホント頭が下がる。例えば直近のドゥービー・ブラザーズなんて、90分ちょっきりのパッケージ・ショウで、セットリストもほとんど動かない。それでも満足したけれど、対してポールは150分、一人で歌いっぱなし。理屈ではなく、あぁ、この人はライヴが心底好きなんだな、と思う。さすがにハイトーンはキツくなってきているし、いがらっぽくなる場面も増えた。それでもオリジナル・キーで声を出そうとする姿には、清々しささえ宿っている。

ドーム2日目のセットリストは以下の通り。日替わりメニューのところは、初日<Junior's Farm>のところを<Save Us>、<Letting Go>のところを<Jet>、<We Can Work It Out>を<I've Just Seen a Face>、<Birthday>を<I Saw Her Standing There>。ぶっちゃけ、初日の方が良かったなぁ。とりわけ<Junior's Farm>と<Letting Go>。中でも<Junior's Farm>はウイングス時代のロック・チューンでも1、2を争うほど好きなのに、未だ一度もナマで聴けてない。今年のツアーに関しちゃ、武道館を含む4公演中3公演でプレイしたのに、唯一演らなかった日に当たる不運。あーぁ、自分の神通力の無さに悲しくなるゼよ… 

…にしても、ウイングス時代の曲が少ない、と思っているのは自分だけではないようで。友人が『 WINGS OVER AMERICA』の再現を懇願していたけれど、自分的にはライヴでロクにお披露目していないであろう『LONDON TOWN』の楽曲も聴きたいので、どうせならオール・ウイングス・エラでお願いしたい。デモ・ヴァージョン的なネイキッドさで意表をついた<You Won't See Me>は悶絶モンだったけど、基本的にジョンやジョージ、リンゴのリード・ヴォーカル曲を歌うくらいなら、思い切ってウイングス楽曲で固めてほしいところ。

今回もしばし逡巡してからチケット購入したけど、これだけ頻繁にツアーに出るてくれるなら、そろそろそうした企画モノがあって然るべきだと思う。

1. A Hard Day's Night
2. Save Us
3. Can't Buy Me Love
4. JET
5. Temporary Secretary
6. Let Me Roll It
7. I've Got A Feeling
8. My Valentine
9. 1985
10. Maybe I'm Amazed
11. I've Just Seen a Face
12. In Spite Of All The Danger
13. You Won't See Me
14. Love Me Do
15. And I Love Her
16. Blackbird
17. Here Today
18. New
19. Queenie Eye
20. The Fool On The Hill
21. Lady Madonna
22. FourFiveSeconds
23. Eleanor Rigby
24. I Wanna Be Your Man
25. Being for the Benefit of Mr. Kite!
26. Something
27. Ob-La-Di, Ob-La-Da
28. Band on the Run
29. Back in the U.S.S.R.
30. Let It Be
31. Live and Let Die
32. Hey Jude
33. Yesterday
34. Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
35. Hi,Hi,Hi
36. I Saw Her Standing There
37. Golden Slumbers
38. Carry That Weight
39. THE END