blue peppers_zutto
我が Light Mellow's Choice シリーズから一昨年リリースした6曲入りEPで世に出た現役大学生のAOR/City Pops ツー・メン・ユニット、Blue Peppers。彼らが送ってきた音源ファイルを聴いて、すぐさま「これは」と思い、自費プレスに「待った」を掛けたのが、ちょうど2年前のこと。そして発売された『Blue Peppers EP』はかなりの評判を呼び、佐々木詩織がゲスト・ヴォーカルを務めたリード・トラック<六月の夢>は、アナログ・シングルにも切られた(即完でした…)。彼らは現在、9月のフル・アルバム発表に向けて鋭意レコーディング中だが、まずは7月に先行シングル『ずっと/秋風のリグレット』(CD+7inch vinyl) を出すことになった。

<ずっと>は、<6月の夢>を歌った佐々木詩織を再びヴォーカルに据えた、歌詞が切ないオトナのメロウ・チューン。メンバーのリクエストにより、ドラムスにはオリジナル・ラヴのサポートなどで活躍した佐野康夫が参加した。<秋風のリグレット>は、ノスタルジックなサウンド・メイクによる、もろアーリー80'sのAORナンバー。そのリフを聴けば、AORファンなら思わずニヤリとしてしまうはずだ。アートワークも言わずもがなの引用モノ。もちろんシングル盤だからこそのお遊びだが、やるならトコトン、という愛情の籠ったコダワリ方は、若い世代ならではだろう。まさに目から耳から、より深化/進化したブルー・ペパーズを楽しむことができる。

また彼らは、6/21発売の星野みちる『黄道十二宮』に<気がつけばLooking for your love>を楽曲提供アレンジ〜プロデュースまで手掛けている。奇しくもこの曲は、先だって鬼籍に入ってしまったアル・ジャロウへのオマージュ。しかもレコーディング終盤に当のジャロウの訃報が飛び込む、という信じ難いタイミングで、彼らの思い入れも一気にピークに達したようだ。メンバー曰く「あの時代の "胸を掻き毟られるサウンド” を、一切の妥協なく より一層細部まで作りこんだ とても思い入れの深い自信作」とのこと。「“是非” ではなく “絶対”に聞いて」とコメントしているあたりに、その想いの強さが表れている。

9月のアルバム・リリースに向け、まずは助走と行きますか