lava_rhythm love
すっかりご紹介が遅くなったが、“北欧のTOTO” ことLAVAのオリジナル5作目『THE RHYTHM OF LOVE』がリイシュー。北欧盤に帯とカナザワの解説を付けた国内仕様盤も、既に出回っている。90年発表というと比較的新しいイメージがあるが、実際は25年以上経過しているワケで、すっかり入手困難。でも彼らが北欧AORシーンのトップに君臨できたのも、“ノルウェーのTOTO” なる枕詞で語られるのも、本作に拠るところが大きいワケで。それゆえ、以前から再発を求める声は高かった。

前作『FIRE』から数えると、何と6年ぶり。しかも前作は第2次ブリティッシュ・インヴェンジョンと呼ばれる動きに押され気味で、シンセサイザーやプログミング・サウンドと無縁ではいられなかった。前3作よりAOR色を強めた一方で、一足飛びにテクノ寄りのダンス・ポップ・サウンドにもアプローチし、逆にメンバー間に方向性の迷いを招いてしまったのだ。

バンドの求心力が弱まるのと裏腹に、メンバーはスタジオ・ワークなどで多忙になって、中核陣はプロデュースなども手掛けるように。シンガーのEgil Eldoenはソロ活動を始め、ランディ・クロフォードとも共演した。しばらく活動停止していたLAVAが、再び動き出したのは88年、EMIデンマークと契約した時だ。この時2曲をレコーディングしたが、それは未だ陽の目を見ず。しかし翌89年にデビュー10周年のアニヴァーサリー国内ツアーを敢行。これを機に本格的な活動再開の機運が高まり。本作『THE RHYTHM OF LOVE』が出来上がった。一部メンバー交代はあったが、アイスランドの人気ジャズ・ファンク・グループ:メゾフォルテのkyd奏者Eythor Gunnarssonのゲスト参加などで乗り切っている。

スターター<Somebody Like You>は、ジョセフ・ウィリアムス在籍時のTOTOを思わせるライト・シャッフル。<(You're)Taken My Heart Away>は、シカゴ流儀のパワー・バラード。アルバム・タイトル曲の<The Rhythm Of Love>は、まさに大所帯のクワイアを従えた壮大なバラードで、これは新味。スティーリー・ダンを思わせるR&Bグルーヴとホーンが効いてる<Transition Man>、これまたTOTOっぽい<Take A Look At These Eye>、ソリッドなファンク・ロック<Lovers United>、スリリングなリフの<She's The One>も聴きどころだ。スロウ・チューン<I Guess You Broke My Heart>は、TOTO<I’ll Be Over You>に北欧らしさを加味したような美味しさ。打ち込みも使っちゃいるが、前作のようなシンセ系ダンス・ポップは影を潜めたので、AORファンなら素直に楽しめる。

LAVAの再発プロジェクトは、これで一旦終了。あるうちに買うときや〜!

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