carly simon_plaiyng
Facebookのバカ!情報 続編。投稿とコメントが書けないだけと思ったら、「いいね」も付けられないし、メッセンジャーは見られても返事ができない。こりゃ不便。普通のオトナの男なら、幼児のちんちんジャケのクリエイションより、ワーナー【WEST COAST 1300 COLLECTION】で再発されたカーリー・サイモンのコレの方が、よっぽど欲情しちゃうハズですが …ってなワケで、もう何日か、カナザワのfacebookは使いモノになりませんので、関係筋の方、どうぞヨロシク(^∀^)

ノーマン・シーフの悩殺ジャケに包まれたコレは、カーリー・サイモンの第5作『人生はいたずら』(75年)。原題『PLAYING POSSUM』とは“死んだふり、寝たふり”という意味で、政治や社会の動きに背を向けて安穏と暮らす者たちに、「貴方はそれでイイの?」 と問うている。75年という時期を考えれば、翌年のイーグルス『HOTEL CALIFORNIA』と同じく、当時の米国の頽廃ムードを揶揄するものだろう。黒いキャミソールで悩殺ポーズを取るのは、「これでもその気にならない?」という挑発か。都議会選での自民大敗が話題の昨今だけど、ホント、日本国民も少しは真面目に考えないと…

プロデュースは3作連続となるリチャード・ペリー。前作『HOTCAKES』は、妊婦姿のカーリーを写したジャケの通りに幸福感溢れる一枚で、当時の夫ジェイムス・テイラーとのデュエット<Mockingbord(愛のモッキンバード)>が全米5位、<Haven’t Got Time For The Pain(悲しむ時はなく)>が同14位とヒットした。それを受けての作だけに、アートワークや詞は少々スキャンダラスでも、音的にはむしろ滑らかで豊潤な響きがあり、安定した作りになっている。

リンゴ・スターやドクター・ジョンを筆頭に、リタ・クーリッジ、ジェフ・バクスター、クラウス・フォアマン、ヴィニ・ポンシアらが参加。キャロル・キングとジョー・ママのアビゲイル・ヘイネスがコーラスを付け、アンドリュー・ゴールドとジム・ゴードンがリズムを固める曲もある。当時は西海岸の新進マルチ・クリエイターと脚光を浴びていたアンドリューが、同じく当時話題をさらっていたウィーリー・ウィークス&アンディ・ニューマークのリズム隊と渡り合った楽曲も。そのアンドリューとイニシアチブを分け合ったのが夫ジェイムスで、やはりザ・セクションのラス・カンケル(ds/後にカーリーの2番目の夫に)とリー・スクラー(b)、リー・リトナー(g)、アップルの住人ロン&デレク・ヴァン・イートンらと録音に臨んでいる。ビリー・マーニットが楽曲提供している点も、カーリー・ファンなら押さえておきたい。

アルバムはトップ10入りしたが、シングルは伸び悩み、リチャード・ペリーとの蜜月もココまで。バトンはテッド・テンプルマン、そしてアリフ・マーディンへと引き継がれた。ちなみにカナザワが解説書いてます。

それにしても、まるでブーツを履いたままで馬乗りになるかのような、この大胆ポーズ。あぁァ〜、こんな格好で迫られたら、自分はもう全然 堪えられましぇん…

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