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縁あって3年ほど前から応援している大阪のネオR&B/シティ・ソウル・グループ:Neighbors Complain(ネイバーズ・コンプレイン)。東京遠征の際は必ず一度はライヴを観せてもらっているが、そんな彼らがいよいよ本格的デビュー・アルバムをドロップした。今日はそのレコ発ライヴ@渋谷Last Waltz。オール・スタンディングの小屋はほぼフル・ハウスで、関係者席には大御所ライターさんや先輩格のミュージシャンも詰めかけ、彼らへの期待の大きさが垣間見える。
ステージは当然、アルバム『NBCP』からのナンバーばかり。元々バークリー出や音大ジャズ科出身のメンバーがいて個々の実力は申し分なく、課題は曲作りとヴォーカル面の強化だと踏んでいたが、プロデュースに野上幸平(元Skoop On Somebody)が付いたことで、すべてが円滑に回り始めた気がする。とりわけヴォーカルは以前とは格段に良くなり、木村音登(おと)のリード・ヴォーカルはよりタフに、そして何よりメンバー全員がコーラスを取るようになっ間口がググッと広がり、誰もが楽曲にコミットしやすくなった。<Night Drivin'>がスズキ・エスクードのCMに採用されたのも、このコーラスとグルーヴによるミラクル・リフレインのお陰と言える。

重量感がありながらタイトに迫めてくるリズム隊と、そこにネチっこく絡むエロいギター。その辺りは、いまハヤリのシティ・ポップ系バンドの表現と似ているようで、微妙にニュアンスが違う。ネイバーズにはジャズの素養や本場でのゴスペル体験が内にあるためか、他のその手の国産バンドよりアーバンでメロウ。ヒップホップ感覚ではなく 本格的ジャズ・ファンクの香りが濃厚に立ち込めている。闇雲にオーディエンスを煽るのではなく、気分良く躍らせながら、ジワジワとハートまで攻め込んでくる感じ。ポップ・シーン最前線に出る際はひと括りにされてしまうだろうし、だからこそ俄かに注目を集めてもいるのだが、少し目指すモノが違うというか…。でもそこはしたたかに流れに乗り、しかるべきタイミングで自己主張を強めれば良いのでは? もちろん耳の肥えたリスナーなら、彼らのライヴに接すれば実力の高さは一目瞭然だ。

3年前の自主制作盤から彼らに接していて、いよいよ “時は塾せり!”を実感している。いまブームを迎えているシティ・ポップス系グループの中で、もっとも本格的なシティ・ソウルを聴かせる Neighbors Complain、まずはご注目あれ。

エスクードCM