buckingham mcvie
輸入盤で発売直後にすぐゲットしたので、約2ヶ月半遅れのアップだけれど、コレはどうしても書いておきたかった。フリートウッド・マック全盛期を支えたスリー・トップの内の2人、リンジー・バッキンガムとクリスティン・マクヴィーが手を組んだ、初めてのデュオ・アルバム。レコーディングにはグループの屋台骨であるミック・フリートウッドとジョン・マクヴィーも参加しているから、早い話、マック・ マイナス1(スティーヴィー・ニックス)のアルバムなのだ。

ただ同じマック・マイナス1でも、03年にクリスティン不在のままフリートウッド・マック名義で出した『SAY YOU WILL』より、はるかにシックリくるし、満足度が高い。つまりこのグループには、スティーヴィーよりもクリスティンの方が重要、ってワケだ。スティーヴィー・ファンには怒られそうだけど… クリスティンにしてみたら、約20年ぶりのマック復帰なワケで、さすがにルックスは老けたものの、歌や作品力に衰えは感じない。なのに “フリートウッド・マック” を名乗れないのは、米国ではそれだけスティーヴィー人気が高く、カリスマ性さえ持っているから。日本公演が組めないほど日米間でグループ人気に格差が大きいことはファンなら理解していると思うが、実はスティーヴィー個人の人気も日本からは想像できないほど高いのだ。だからクリスティン不在のマックはあっても、スティーヴィー抜きでマックとは名乗れない…。

でも作品はウソをつかない。3トップが2トップになって多彩な攻めはできなくなったとはいえ、それでもまったく飽きさせることなく、一気に10曲40分を聴かせる。それこそ感覚的には、フリートウッド・マックそのまま。スティーヴィーも マックの14〜15年ツアー中は「間もなくマックのニュー・アルバムのスタジオ入り」と言っていたはずなのに、実際にツアーが終わると、さっさと自分のソロ・アルバムのツアーに出てしまった。でもこれを聴くと、「そんなワガママ言ってて良いのかな?」と意地悪のひとつも言ってみたくなる。