tom petty_long after dark
あさイチで緊急情報。トム・ペティが現地時間の1日(月)、マリブの自宅で心肺停止状態で発見され、救急搬送された。就寝中に何らかの発作が起きたとみられている。現時点では生命維持装置管理下にあり、危機的状況。家族は自然死を望んでいるらしい。トムは先週までハートブレイカーズを率いてサマー・ツアーを行なっており、先週月曜日にハリウッド・ボウル3daysでツアーをハネたばかりだった。

※ロサンゼルス市警察が先走った死亡情報を流したことを謝罪したため、若干訂正しました。
※再度追加修正  10月2日現地時間午前8時40分(日本時間3日12時40分)逝去。マネージャーが確認し公式発表したそうです。享年66歳。 Rest in Peace...


ボブ・ディランはローリング・ストーン誌に声明を寄せている。
「ショッキングで、打ちのめされるニュースだ。彼は素晴らしいパフォーマーであり、光に満ちていて、友人でもあった。彼を忘れることはない」

トラヴェリング・ウィルベリーズでは仮想兄弟でもあったディランとトム。ディランはトム&ハートブレイカーズをバックにワールド・ツアーに出たこともあり、86年には日本公演も行われている。トムは日米での人気格差が大きいアーティストの代表格で、アルバムを出せば全米トップ10入りは確実なのに、日本では一部のアメリカン・ロック・ファンを除いて、ほぼ無視されてきた。日本へ来たのも、このディランとのツアーが最後。自身のライヴではたった一度、売り出し中の80年に来日公演を行なっただけだ。

当時大学生だった自分は、先輩から頼まれたローディ/警備のアルバイトで、今はなき よみうりホールに詰めていた。背中越しにチラ見しただけだったが、トムの熱く実直なステージングはよく覚えている。それから間もなく飛び出したのが、ヒット曲<You Got Lucky>を含む、この82年作。決してトム最大のヒットではないけれど、メロディアスで聴きやすい分、ソロ名義による89年作『FULL MOON FEVER』と並んで、日本のファンには馴染みやすいアルバムだった。

深い思い入れはないものの、もし来日したら もう一度観ておきたいと思っていたトム・ペティ。でも結局、人気のギャップを埋める前に旅立ってしまった。兄貴分のディランは血気盛んなのに、 66歳はちょっと若すぎ。でもきっと空の上では、他の仮想兄弟たち、ジョージ(ハリスン)やロイ・オービソンたちに温かく迎えられているのだろうな…