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またもや、お久し振りになってしまいました。書きたいネタ、書くべきネタ、いろいろテンコ盛りです。まず今回は、11月8日と本日29日に50タイトルづつ復刻される【ソニー・クロスオーヴァー&フュージョン・コレクション1000】のラインアップで、カナザワがライナー執筆させて戴いてる十数枚からチョイスして。最初は8日に発売済みのジョージ・デュークのソロ4作をご紹介です。

77年作『FROM ME TO YOU』は、ジョージの米エピックからの1作目。それまでは独MPSからリーダー作を出しつつ、フランク・ザッパ&マザーズやキャノンボール・アダレイ・グループで活躍。ジャンルを超越した旺盛な好奇心と探究心を見せたが、その歩みを続けながら少しポップ・ファンク路線にシフトして、人気拡大に繋げよう。それがこのエピックでのアルバムだった。当時の邦題もズバリ『決意』。メンバーは、キャノンボールに紹介されたらしいスタンリー・クラーク(b)のほか、ンドゥグ・レオン・チャンクラー(ds)、バイロン・ミラー(b)、マイケル・センベロ(g)といった後年のバンド・ブレーンたち。ホーンにはマザーズでの同僚ウォルト・フォロワー、売れっ子アーニー・ワッツもいる。従姉妹でソロ・デビューしたばかりのダイアン・リーヴスとのデュエットもアリ。ストリングスの導入、ホーンやコーラス隊の起用など、よりスケールの大きいトライアルに挑み、ジャムやブルースのお遊びを挟んだバラエティに富んだ作りとなった。<Carry On >はジョージ自身がプロデュースしたプローラ・プリムの79年作で、タイトル・トラックとして再演している。全米ジャズ・アルバム・チャート16位。

その半年後に発表されたエピック第2作が、同じ77年作『REACH FOR IT』だ。主要メンバーは、ンドゥグにバイロン・ミラー、ゲストのスタンリー・クラークが連続参加。セルジオ・メンデスのレギュラーになったマイケル・センベロ(g)は1曲のみで、後にペイジスに加入するチャールズ・イカルス・ジョンソンが代役を務める。更にウェザー・リポートで名を挙げた奇才パーカッショニスト:マノロ・バドレーナが加わったためか、フューズ・ワンでの取り上げたンドゥグ作<Hot Fire>、ジョージ制作のソロ作を出したブラジル人トロンボーン奏者ラウル・ヂ・スーザが良いブロウを披露する<OMI (Fresh Water)>など、インスト曲が充実。歌モノは前作より減ったが、パーラメント/ファンカデリックやスライ&ザ・ファミリー・ストーンあたりを意識したヘヴィ・ファンクのタイトル曲が、R&B2位(全米54位)を記録。ジョージのキャリア最高のチャート・アクションとなった。90年代にアイス・キューブらがネタ化したこの曲には、フローラ・プリムやジーン・カーンがそれぞれ偽名で参加。アルバムもR&B4位/全米25位と好成績を残し、唯一のゴールド・ディスクになった。日本とは違って、USでジョージ・デュークといえば、まずコレである。

続いての78年作、ほぼ半年に1枚のハイペースで作ったエピック第3弾が『DON’T LET GO』。主な陣容は、前作のメンツ+後年のシーラ・Eことシーラ・エスコヴェド(perc)。そこにローランド・バウティスタ、ワーワー・ワトソンというギター職人たち、マザーズで一緒だったナポレオン・マーフィー・ブロック、ワンダーラヴ出身のジョシー・ジェイムスがリード・ヴォーカル&コーラス担当で補強された。R&B4位の<Dukey Stick>は、再びP.ファンク路線を踏襲しているが、アルバム・トータルではむしろジャズ・ファンクをポップに昇華した態で、アース・ウインド&ファイアーやクインシー・ジョーンズへの意識が垣間見える。R&B68位まで上昇した2ndシングル<Movin’ On>は、ドゥービー・ブラザーズ・マナーのAORチューン。メドレーの<Preface>〜<The Future>では、ジャズ奏者としてのアイデンティティを露わにする。R&Bアルバム5位/全米39位。

間に『MASTER OF THE GAME』や『FOLLOW THE RAINBOW』、去年の同シリーズで廉価復刻された『BRAZILIAN LOVE AFFAIR』『SHINE ON』を置いての83年作『GUARDIAN OF THE LIGHT(邦題:ライト・メッセージ)』は、映画『STAR WARS』に感化されたミュージカル・ファンタジー風コンセプト作。従来メンバーは1曲だけで、クインシーお抱えのジョン・ロビンソン&ルイス・ジョンソン、パティ・オースティン、それにジョージ・ファミリー新参のジェフリー・オズボーン、同じく元L.T.D.のジョニー・マクギーらの参加が目を引く。いま聴くとちょっと大袈裟な作品で、USではセールスも不調だったが、前作<Shine On>で人気に火がついた日本では大好評。同年暮れにはルイス・ジョンソンとポール・ジャクソンJr.(g)、スティーヴ・フェローニ(ds)らを率いての来日公演を成功させた。その時一緒に来たのは、デニース・ウィリアムスだったかな。

あ、あと、一緒にクラーク・デューク・プロジェクト『II』も書いてます。

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