crusaders_southern knights

こういうのはあまり追加したくないのだけれど、昨日、訃報が一本、飛び込んできてしまった。名ベース・プレイヤーのロバート “ポップス” ポップウェルが、27日にナッシュヴィルの病院で死去。しばらく前に音楽の仕事を辞め、牧師をしながら時々教会でゴスペルをプレイしていた。享年70歳 (66歳説もある)。

70年ごろからセッション活動をスタートしたポップウェルが少しづつ知られるようになったのは、末期ラスカルズに参加した72年ごろから。その後クルセイダーズに加入し、クロスオーヴァー/フュージョン・ブームに乗って一気に注目された。クルセイダーズには、サックスをメインにしながらベースもバカ上手のウィルトン・フェルダーがいたため、レギュラー・ベーシストを置かなかったのだが、そのクルセイダーズの歴史で唯一正式メンバーとして認められたのが、このポップウェルであった。

重厚でありながら、同時にバネの効いた弾力性のあるベース・ラインを送り出すのが、ポップウェルの特徴。この時期のクルセイダーズは4人のオリジナル・メンバー(スティックス・フーパー、ジョー・サンプル、ウィルトンにウェイン・ヘンダーソン)にラリー・カールトン、ポップウェルを加えた最強の6人編成で、そのラインアップで制作されたワン&オンリー作が上掲の76年作『THOSE SOUTHERN KNIGHTS(南から来た十字軍)』である。フュージョン史に残る名曲<Spiral>のベース・ソロは超強力で、定番として知られる<Keep That Same Old Feeling>も収録。ポップウェルの書き下ろしもあった。

彼はクルセイダーズにもう2枚、『FREE AS THE WIND』(77年)や『IMAGES』(78年)を残したが、アルバムを重ねる度にウェインが去り、ラリーが去り…。結局ポップウェルも先に抜けたラリーに誘われ、彼のバンドに加入。80年作『STRIKES TWICE』やツアーに参加したあと、グレッグ・マティソン・プロジェクトの名盤『BAKED POTATO SUPER LIVE!』(82年)で、スティーヴ・ルカサーやジェフ・ポーカロの剛腕プレイと渡り合っている。AORファンにはそのイメージが強いだろうし、そのあともオリヴィア・ニュートン・ジョンのツアーに同行しちゃったりするが、やはりポップウェルの本領はクルセイダーズだろう。個人的には、レス・デューデックの2nd『SAY NO MORE』で、トニー・ウィリアムスとジェフのダブル・ドラムを剛腕スラップで支えていたのが忘れられない。

ぶっちゃけカナザワは、ジャコやマーカスより、アンソニー・ジャクソンやチャック・レイニー、そしてこのポップウェルのベースの方が性に合っているのよ…

「Man listen to the bass part on Bomp Me.....The real name is Bump Me. He’s not playing a rock beat. It’s very cool」(グレッグ・マティソンの Facebookより)

Rest in Peace...