jake h concepcion

日本のスタジオ・シーンを代表する名サキソフォン奏者ジェイク・H・コンセプションが亡くなった。所属事務所情報によれば、4日が命日とのこと。奥様が認知症を患っていて、発見が遅れたという。介護に専念するため、最近は活動を停止していた。享年81歳。

ジェイクさんは1936年1月、フィリピンのノエハ・エシハ・サンホセ生まれ。キリスト教学校の音楽教師だった父親の勧めで、同校でクラシックを学び、クラリネットを吹き始めたという。それが7歳の時。15歳でベニー・グッドマンを知ってスウィング・ジャズに憧れ、アルト・サックスに転向。19歳の頃には早くもジャズ・コンボでプロ活動をスタートしたそうだ。

1964年、28歳で単身来日。渡辺弘&スターダスターズに参加し、以後ジョージ川口、池田操グループなどを経て、68年にリーダー・グループを結成。後のMUGENなどに出演を始めた。70年代に入ってフリーとなり、前田憲男、猪俣猛らと共演。ジャズに留まらず、歌謡曲からフォーク、ポップス、ニューミュージックなど、数限りないセッション・ワークを幅広くこなしていった。当時のJ-POP、和製ポップスの聴き手なら、ジェイクの名は必ず何処かで目にしているはずだし、そのハートフルなブロウをきっと耳にしているはずである。

ムード・ジャズのリーダー作は早くに出していたらしいが、いわゆるポップ・ジャズ感覚の作品は80年代に入ってから。カナザワ的にはフュージョン色のある81年作『PIECES OF LOVE』(RadioCity)、ヘタウマなヴォーカルが存分に楽しめる83年作『J』(RVC/Dear Heart)をよく聴いた。

『J』のプロデュースは、大貫妙子や竹内まりや、EPOなどを手掛けた宮田茂樹氏。ジェイク自身のオリジナルのほか、ホーギー・カーマイケルやハロルド・アーレン、ボビー・トゥループらのスタンダードを洒脱に取り上げている。アレンジはジェイク自身のほか、松木恒秀、佐藤博、清水信之など。参加メンバーには青山純&伊藤広規、渡嘉敷祐一&岡沢章、土方隆行、仙波清彦、松武秀樹の名が。遊び心に溢れつつ、人情味のあるジェイクさんのサックス&ヴォーカルがイイ味わいを出していた。そんな中オリジナルの<Tonight The Night>は、今に通じる80'sブギー。こりゃあ 今週15日の Light Mellow Summit@カブキラウンジで、追悼プレイですね…

Rest in Peace...