janne schaffer

今年の夏頃に仕入れたネタながら、今まで紹介できずにいた Janne Schaffer を年越しする前に。北欧はスウェーデンのギター弾きで、ヤンネ・シャッファー、ヤンネ・シェイファー、ヤンネ・シャッフェル…など英語読み、スウェーデン語読みなど色々あるようだけど、要はABBAのバックなども務めた敏腕セッションマン。60年代末からプロ活動を始め、73年に初リーダー作をリリース。現在までに十数枚のソロ作を発表しているようだ。

ヤンネをひと口で言い表すと、ジャズ・ロック系ギタリストで、アチラではよくジェフ・ベックに比較されているらしい。でもプレイ自体はジェフみたいに無骨でも尖ってもなく、より滑らかで熟れた演奏を聴かせる。そのあたりはさすがに現地の売れっ子セッション・ギタリスト。ブルース色は割と薄めで、よりジャズ寄りの音楽性を示している。カナザワ的に表現するなら、“北欧のラリー・カールトン” 。ジャズっぽい、という面ではリー・リトナーに近い気がするけど、ギター・フレーズの組み立てになかなか味があって、リトナーよりもソロでキャラが立つ。北欧人らしくクリアなトーンが魅力だから、そこはスティーヴ・カーンあたりに近いかも。そういえばブラッド・スウェット&ティアーズに参加し、ルーサー・ヴァンドロスの初期作などニューヨークのスタジオ・シーンで活躍したギタリストのジョージ・ワーデニアスも、実はスウェーデン出身だった。

さて、今回ヤンネを紹介したのは、70年代後半に英CBSからリリースした3枚のアルバムが、2枚組CDでリイシューされている件。対象は76年作『KATHARSIS』、78年作『EARMEAL』、そして80年作『PRESENS』の3作である。そのうち中央の『EARMEAL』が、当ブログ的に要チェックなのだ。

何故ならこの『EARMEAL』は、L.A.の著名エンジニア:ブルース・ボトニックのプロデュースで制作され、ジェフとスティーヴ、マイクのポーカロ3兄弟に、その親父ジョーまでと、ポーカロ・ファミリー総出演という、世にも珍しいアルバムなのだ。しかも1曲、2曲ではなく、ほぼ出ずっぱり 当時は国内リリースもあったので、TOTOファン、ジェフ・ポーカロ追っ掛けの方にはよく知られたネタだけれど、今年密かにCD化されていたのは、まだ意外に知られてないかも…。

ギター・フュージョン作品としては、まぁそれなりの出来で、ジェフ・ベックのようなアクレッシヴなロック・フュージョン好きには『PRESENS』の方がピ〜ンと来るか。でもポーカロ・ファミリーの一挙一動が気になって仕方のない輩は、必ず要チェックのこと。何せ『EARMEAL』、耳のお食事、ですから。ちなみに、あるサイトによると、小気味よくハネる<It's Never Too Late>は、ブレイク・ネタでもあるそーです。