eagles_hotel cali 40
2017年の締め括りはコレ、言わずと知れたイーグルスの代表作『HOTEL CALIFORNIA』の40周年記念エキスパンテッド・エディション。最初は Blu-Ray Audio 付きの初回限定デラックス・エディションを買うつもりだったが、聞けば Blu-Ray Audio の5.1ch Mixは、以前リリースされていたDVD-Audioと同じミックスとのこと。ハイレゾ音源が不要なら、あとはフォーマットが変わっただけ、というコトで、本篇リマスターと未発表ライヴのCD2枚組をチョイスした。結局CDをゲットして真っ先に聴いたのも、76年のライヴ。そのあとは勢いでDVD-Audioを引っ張り出し、爆音でマルチ・チャンネルを堪能した。ようやく今になってリマスター盤を聴いてるが、マルチの面白さを知っちゃうと、リマスターじゃチョッと物足りないのよ。

そもそも、この『HOTEL CALIFORNIA』というアルバム。イーグルスの代表作というのにまったく異論はないけれど、アルバムとしての完成度は、もしかしたら『ONE OF THESE NIGHTS(呪われた夜)』の方が上じゃないか?と、個人的には思っている。楽曲単位で見れば『ホテ・カリ』の方が名曲が多いものの、その分クオリティの凸凹が大きい気がして…。それに対して『呪われた夜』は、押し並べて曲が良い。ドン・ヘンリーやグレン・フライの楽曲は2枚とも遜色ないとして、やっぱり『呪われた夜』にはランディ・マイズナー一世一代の名曲<Take It To The Limit>があるからね。

未発表のライヴは、76年10月にL.A.フォーラムで収録されたもの。すなわち『ホテ・カリ』発売前の録音で、『ホテ・カリ』からはタイトル曲と<New Kid In Town>が新曲として披露されるだけだ。オーディエンスの反応も、結構冷めたもの。逆に熱狂的に迎えられているのが、ここでも<Take It To The Limit>だ。オーケストラを従えての貴重なライヴ・テイクで、ランディのハイトーン・ヴォイスも艶やかなノビを聴かせている。既にバーニー・レドンは抜けていて、後任にジョー・ウォルシュが参加。ジェームス・ギャング時代の<Funk #49>を演っているのも興味深い。また<New Kid In Town>では、共作者のJ.D.サウザーがゲストに。これも地元L.A.公演ならでは、だろう。10曲で48分というヴォリュームは些か物足りないが、それでも充分にゲットする価値がある。某所に載っているネガティヴなカスタマー・レビューは、ちょっと期待を膨らませすぎだろう。度を過ぎたファンはいつも身勝手で、アーティストにとっては厄介なものである。

さて、2017年もあと幾ばくか…。今年もご愛顧、ありがとうございました。
カナザワは締切が過ぎてしまった原稿と悪戦苦闘しながら、新年を迎えます。
そして年が変わったあとは、午前2:00からTokyo FM ほか JFN24局ネットのコレ。拙出演の
『DREAMS COME TRUE 中村正人のMUSIC QUEST 2018
〜シティ・ポップ、AOR編』  

朝5時まで、どうぞヨロシク〜
ではみなさま、良いお年を