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年が変わって5日目。既に書き物はライナー4本目が佳境に入っているが、今夜はライヴ初めというコトで、デヴィッド・T・ウォーカー@Billboard Live Tokyo 初日2nd set。開演30分ぐらい前に席に着いたが、結構な数の空席で、“ありゃ、デヴィ爺もそろそろ厳しくなっちゃったのかな?” と心配になったが、開演時間になると8割越えの埋まり方で、ホッと安堵。ほぼ年1回ペースで来ているから、ある意味オーディエンスも慣れたもの。それこそ仲間同士、何処ぞで新年の杯でも交した後、スタートに合わせてやってきた人が多かったのかもしれない。年明けのFM特番『中村正人のMusic Quest 2018』の中でも、中村さんに「僕らは自分たちのライヴとバッティングしちゃってて今回は観に行けないけど、カナザワさんは行ってあげて下さいね!」と念を押されてしまった。大丈夫、来日の度、一度は必ず観に行ってますよ!

08年『THOUGHTS』、09年『WEAR MY LOVE』、10年『FOR ALL TIME』というDCT Records(ドリ・カムのレーベル)3作品からの楽曲を中心に編成した、上掲ベスト盤を引っ提げての来日。ギターは持ってない、スーツも着てない、というベスト盤のアートワークはどうもデヴィッド・T.らしく見ええず、ただの田舎の好々爺っぽいが、ステージでは至っていつも通り。デヴィッド T.以下、ジェフ・コレラ(kyd)、バイロン・ミラー (b)、レオン・ンドゥグ・チャンクラー(ds)とバック・メンバーも、ここ何年かは不動だ。ンドゥグは前回以上に細くなっていたが、手数多めのドラミングに変化はなく、健康的に痩せているよう。ちょうどジョージ・デュークのカタログ解説を書いたばかりタイミングだったけど、バイロン&ンドゥグのリズム・コンビは、付いたり離れたりを繰り返しながら、もう約45年も続いているんだな。

例によって、ポロンポロンと艶やかなフレーズを溢しつつ、ビートルズ・カヴァー<Eleanor Rigby>からスタート。ベスト盤にも入っているクルセイダーズ<Street Life>、バリー・ホワイト<Love's Theme>といったカヴァーや、2,3のオリジナルを中心に置きつつ、ライヴ定番ミニー・リパートン<LovingYou>なども交えた、ある意味、デヴィ爺王道の構成だ。心なしか ゆったりした楽曲が多くセレクトしたようで、甘美なギターの爪弾きがシンナリ胸に響き渡る。でもいつも通りのようでいて、ちょっとだけニュアンスが違うような…。気持ちでプレイする人なので、きっとその時々の感情が、微妙な息遣いになって指先に伝わるのだろう。

その分、ドラマチックにアレンジされたマーヴィン・ゲイ<I Want You>では、静かに燃え盛るような、エモーションをぶつけたギター・プレイが圧巻。なるほど毎年観ていても、今年はチョッとだけ違うかな?と思ったのは、そのあたりのメリハリ、振幅の大きさが例年よりも際立っていたからかもしれないな。

東京公演は今夜も2ステージ。8日は大阪でも。