tetsu_hayashi_bluemoon

いろいろ仲良くさせていただいてる作曲家:林哲司さんのニュー・バンド:The Band 8 Eight のライヴ@汐留 Blue Mood へ。昨年結成され、今回がまだ Third Gear、3度目のライヴとのこと。カナザワは前2回は見逃しているので、予備知識らしい知識もほとんどなく、この小屋へやってきた。

The Band 8 Eight は、文字通りの8人編成。女性シンガー Saltieをフィーチャーし、林さんはサイド・ヴォーカルとギターを担当している。もちろんバンド・リーダーであり、曲作りの中心にいるのだろうが、レパートリー自体はメンバーが持ち寄り、バンド全体でビルトアップしているようだ。実際に歌われた楽曲も作風に幅があって、ファンクもあれば ロック調もあり。それでもやはりメロディが刺さるナンバーが多く、さすが林さん!と思わせる。それにしてもトリプル・キーボードの音の厚みは、メッチャ贅沢。

3曲目には、林さんを有名にした楽曲のひとつ、松原みき<真夜中のドア〜Stay with me>のカヴァーを披露。でもコレが、作者にしかできない大胆解釈でビックリさせられた。この曲を取り上げる人は、あの鍵盤のリフが必須だと考えながらカヴァーすると思うが、それをキレイに取っ払ってしまった。そしてそのアレンジは、アシッド・ジャズやフューチャー・ソウル/ジャズあたりを連想させるグルーヴィーなもの。以前オフィスへ伺った時にいろいろお話しさせて戴いて、「これだけの大御所作曲家が今も貪欲にポップ・シーン最前線を勉強しているのか…」と驚き、感心させられたが、それがこうしたセルフ・カヴァー曲の新解釈に現れた。

そしてもう1曲、アンコールで歌われた<Single Girl>に涙…。これは元々、角松敏生プロデュースによるANNAの2作目『STORIES』(98年)に林さんが提供した楽曲で、康珍化による歌詞が秀逸な名バラード。角松自身も『The Gentle Sex』(00年)で歌っており、かなりのお気に入りだった。そしてココでは作曲した林さんご自身も…、というワケだ

現在 The Band 8 Eight は初のアルバムを準備中とのこと。そのレコ発ライヴが、6月1日@BLUES ALLEYで決定している。これは楽しみ