sunshine

レア・グルーヴ〜フリーソウルの音脈で発掘されたハッピー気分満載のレア盤が、韓国プレスで初CD化。年末押し迫ってから国内仕様盤でも流通し始めたので、忘れないうちに紹介しておこう。元々の発売元はジャズ系の名門ルーレット、リリースも77年ということで、チープな自主制作盤ではなく、シッカリした作り。でもその音はアコースティック・テイストで、適度な風通しの良さがあり、何ともオーガニックで心地良い。

今で言えば、いわゆる “サンシャイン・ポップ” と表現されるスタイル。初期アサイラムもののような西海岸の空気感、コンテンポラリー・ハワイアンに通じる亜熱帯の熱気、イタロ・アメリカン3人組でニューヨークはブルックリンで結成という出自から来る都会的センス…。それらが絶妙のバランスでミックスされたのが、このサンシャイン 唯一の作だ。分かりやすく言ってしまうと、ラスカルズがハワイでアルバムを作ったら、とか、ブレッドに黒人メンバーが入ってニューヨークでアルバムを作ったら、みたいな…。違うか  そういえば、ウッドストックのローカル・レーベル:ジャスト・サンシャインにBreeze というバンドがいたが、音的にはアレに一番近いかもしれない。

メンバーに知った名はないものの、ニューヨーク拠点のルーレット発信だからか、マイケル・ブレッカーやルー・マリーニといったホーン勢、それにポール・バターフィールドやスタッフで知られるクリス・パーカー(ds) 、ボブ・ディランとの共演で名を挙げたエリック・ワイズバーグ(pedal steel)らが参加している。プロデューサーのアラム・シャフリンは、ブラス・ロック系のバンド:テン・ホイール・ドライヴの元メンバー。曲はすべて3人のメンバーたちが、自分らで作・共作している。

とにかく、このホノボノした多幸感、優しさに包まれた感じが とってもナイス。こういう音を否定しちゃう輩とは、どうにも仲良くできません。