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ソロ活動の傍ら、杉真理や松尾清憲とのピカデリー・サーカスやA.M.S & I(安部恭弘・村田和人・鈴木雄大と)を組んで活動したり、カヴァー・ライヴで “ポール・マッカートニー以上にポールらしく歌う” と称えられている伊豆田洋之。7日に約3年半ぶりのニュー・アルバム『ROSE BLOOM DAYS』がリリースされた。

その内容は、84年に発売されたデビュー・アルバム『ROSE BUD DAYS』の収録曲を、34年後のいま、ピアノの弾き語りでセルフ・カヴァーしたもの。その大本は、昨年夏、神楽坂にあるライヴ・ハウス:The GLEEで『ROSE BUD DAYS』のピアノ弾き語りライヴを行なったことだった。それが好評だったことから、同企画を作品化したワケである。その背景には、デビュー・アルバムを出したレコード会社が閉鎖され、現状ではCD化ができないという事情があったようだ。

84年作というコトで、オリジナル盤はきらびやかなポップ・サウンドが特徴的だったが、今回は弾き語り。その分、楽曲のネイキッドな持ち味が浮き彫りとなり、自ずと伊豆田のヴォーカル・パフォーマンスに耳が集中していく。でもそこは、ポール以上にポールらしく歌う人。スキルにも表現力にも、なんら不安はない。それどころか、30余年の歳月を経たコトで、より深いニュアンスや旨みが伝えられるようになった。こうしたポップ・ソングの場合、若い頃にリズム楽器を手にした身としては、弾き語りだとどうしても物足りなく感じてしまうもの。けれどこのアルバムでは、伊豆田さんの歌そのものに耳を傾けているうち、気づいたらアルバムを聴き通してしまっていた。オマケにコ・プロデュースはサエキけんぞうだし。

あまり黒っぽいコトは演らないイメージなので、ライトメロウ的には若干距離のあった人だけれど、こりゃあ持ってないアルバムも集めて、改めて聴きこまにゃーイカンな!…