gig
夕方から今井優子の新作ミニ・アルバム歌入れ立会い@都内某所にある角松のホーム・スタジオ。その中身は、仮オープン中の今井優子オフィシャル・サイトをご覧いただくとして、ココでは4月30日にワールドワイド限定1000枚でリリースされる、 “GIG” なるニュー・プロジェクトのアルバムをご紹介しよう。
この “GIG” は Goodrum Innis Gaitsch の略で、TOTOやスティーヴ・ペリー、マイケル・マクドナルド、ジョージ・ベンソン、デバージらにヒット曲を提供、自身でも5枚のソロ作を持ち、近年はジェイ・グレイドンとのユニット:JaRでも作品を発表しているランディ・グッドラムが、デイヴ・イニス、ブルース・ガイチと組んだ、言わばソングライターズ・ユニット。ブルースもマドンナやリチャード・マークスらにヒットを献上しており、少し前までピーター・セテラのバンドでギターを弾いていたのはご存知だろう。デイヴ・イニスは人気カントリー・ロック・バンド:レストレス・ハートの結成メンバー。振り返ればこの3人は、13年に丸の内コットン・クラブで行われたブルース・ガイチ&ジェイニー・クルーワー・プレゼンツ『AOR TOKYO SESSION Vol.2』に揃って参加しており、それが発展して GIG に繋がったのかもしれない。ブルースの美形奥様ジェイニーはもちろん、その時の来日メンバーだったジョージ・ホーキンスJr.(b)とビリー・ワード(ds)、それにキース・カーロック(ds)もレコーディングに参加している。

リリース元は、古くはデヴィッド・フォスター・トリビュート『FLY AWAY』、最近ではトム・スノウやバート・バカラック&トニオ K.のデモ集を出しているスペインのAORレーベル:Contante & Sonante。ジェイソン・シェフやクリフ・マグネスが歌っているレーベル最新リリース:トミー・マルム『WALKIN' ON AIR』(輸入盤紹介はこちら)は、オリジナル版とは収録曲が異なる日本エディションの発売が6月に決まったばかりだ(我が Light Mellow Searches / P-VINEより)。それに続くのが、このGIGの『BRAVE NEW WORLD』になる。

ランディ主導、しかもパートナーがブルースということで、音は至ってオーガニックな穏やかミディアムばかり。ランディのソロ作でいえば、『CARETAKER DREAMS(夢の番人)』や『AN EXHIBISION(キリング・タイム)』の世界をバンド仕様にして、ピアノ中心のサウンドをアコースティック・ギターに置き換えた体(てい)だ。ランディー1番の人気作『FOOLS PARADISE』が持つクールな感じ、スティーリー・ダンに通じるテイストはGIGとは趣が違い、 むしろJaR寄りである。ランディ自身からすれば、どちらも自分の中にあるものなので、右半分がGIG、左半分はJaR、みたいな感じだろうか? それは同時にブルースとジェイ・グレイドンのキャラの差とも言える。でもJaR 2ndに対するジェイの時間の費やし方は、ちょっと尋常ではないなぁ… もしかしてランディも、半ば匙を投げちゃってたりして… そうした意味では、ランディの今の歌声が楽しめるアイテムでもあり、カナザワのように彼のたおやかな作風が好きな人には、何とも堪らないアルバムといえる。

また、故ウォーレン・ウィービーの歌声を広め続ける、というContante & Sonanteのコダワリも継続していて。今回は、マイケル・ヘイダッドなるシンガー・ソングライターのデモ・テープでウォーレンが歌っていた<All l 'll Ever Need>を取り上げ、メンバーやジェイニーがブラッシュ・アップして完成させている。エゲゼクティヴ・プロデューサー:Gabriel Raya の思い込みの強さもハンパないなぁ

今のところ、国内リリースの予定はなさそうなので、まずは以下からご予約を。

BRAVE NEW WORLD / GIG