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15年7月に初CD化(タワーレコード/ソニーミュージックショップ限定発売)されたチョコレート・リップスのワン&オンリー作が、遂にアナログ盤で復活。CDでは “+4” とボーナス扱いになっていたリード・シンガー:(藤原)美穂のミニ・アルバム『CALIFORNIA CRISIS』も、見事元通りに独立して、2枚同時リイシューと相成った。CDに封入されてたカナザワの解説はアナログ盤には入っていないものの、代わりにこうして皿を用意してくれたのでヨシとしよう…

チョコレート・リップスは初CD化にこちらに詳しくアップしているので、まずはそちらをご参照あれ。元々は昨年のうちにアナログ復刻の予定だったが、世界的なアナログ・ブーム到来で海外プレスが追いつかなくなり、ココまで発売がズレ込んでしまった。でもその間に、国内外で和モノ・ブームが到来。特にチョコレート・リップスのような80'sアーバン・ファンクは、ブルーノ・マーズの特大ブレイクやタキシードらの人気ぶりと相まって、より一層の注目を浴びている。何せ美品オリジナルには3万近い値が付いたシロモノ。若干お高いとはいえ、簡単に手にできるようになったコトは非常にデカイ。

でもそれを改めて聴き直すと、コレが非常にプラスチックな感触のハイパー・サウンドで。シンセは手弾きで、ベースはスラップはビシバシ、ドラムは曲によってシモンズ多用という、ちょっと気恥ずかしくなってしまう音だ。しかもそこに乗る美穂嬢のヴォーカルが、これまたパンキッシュ一歩手前のベイビー・ヴォイス…。なるほどトータルとして、この時代(84年)じゃないと産み落とせなかったような、典型的80'sスタイルだった。でもそうしたキワモノっぽさ、あざとい仕掛けなど、当時は早すぎて理解されず、その後はダサイと敬遠されてきた音が、今は素直に受け入れられるようになった。

単体としては初復刻の、美穂名義による4曲入りミニ・アルバム『CALIFORNIA CRISIS』は、昨今のセンスだとチョコレート・リップスより更に強力に支持されそう。<Next Time>や<Heatbeat>は、如何にも80's的なヘヴィ・ファンクで思わずたじろいでしまうし、何処かで聴いたことがあるようなデジャ・ヴ感も耳馴染みの良さに繋がる。美穂嬢の歌声も一気にヴァリエーションが広がり、ベイビー・ヴォイスと地声を巧みに使い分け、まさにレインボー・ヴォイス。ソロに転じて正攻法で攻め立てる美穂嬢の歌いクチが、実に新鮮で切れ味鮮やかだ。和モノ・ファンクを回すDJ諸氏には、無視厳禁、入魂金的の一作。

お求めは以下より。
●タワーレコード
【LPレコード】 CHOCOLATE LIPS<完全生産限定盤>
[Blu-spec CD2]CHOCOLATE LIPS +4 <タワーレコード限定>
【12"シングルレコード】 美穂/CALIFORNIA CRISIS<完全生産限定盤>

●ソニーミュージックショップ
チョコレート・リップス [CD/ LP]
MIHO CALIFORNIA CRISIS/美穂 [LP]