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拙監修【Light Mellow's Choice】from VIVID SOUND からCDを出している、当世 J-R&Bシーンきっての実力派シンガー:Daisuke。その驚異のファルセットは時を追うごとに評価を高め、鈴木雅之やゴスペラーズの面々、MISIA、槇原敬之、スキマスイッチ、三浦大知、清水翔太らのレコーディングやツアーのサポートなど各方面から引っ張りだこだ。そのDaisukeのソロ・プロジェクト『R&B Only Special Nite Vol.4』に足を運んだ。昨年暮のBlues Alley公演では、評論家・ライターの大御所諸先輩方と一緒という重厚なテーブルで観るハメになったが、今回はライター仲間でも気心知れた林 剛氏、若きダンス・ミュージック・マエストロのT-GROOVE氏と共に。初DaisukeだったT-GROOVE氏のR&Bフリークぶりが、とても楽しかったデス。

4回目の開催にして完全ソールドアウト、キャンセル待ちまで出た本公演。相変わらずの高女子率に加え、その内容の楽しさ、濃ゆさも高いレヴェルをキープ。今回は90's R&Bを中心に組んだセットということで、カナザワ的には 聴いてはいてもやや馴染みが薄いナンバーが多かったが、それでもシッカリと内容の濃さが直球で伝わってきた。セットに合わせたからか、演奏陣もこれまでと一転、Skoop On Somebodyや久保田利伸のサポートなどで活躍するGAKUSHIを中心としたラインアップに。そのトークボックスを駆使したネオソウル感が、オーディエンスを突き刺した感じがする。まずメンバーみんなが歌や演奏を大いに楽しんでいる様子がダイレクトに伝わってきて、コチラもおのずと腰が浮いてしまって。ちょっとオジサン、腰痛なんですけど…

セットリストは以下の通りだが、Daisukeが愛して止まないミント・コンディションを始め、マックスウェルやベイビーフェイスあたりはいつもの定番。そこにまだ出たばかりのトニー・ブラクストン新曲や、アース・ウインド&ファイアーの近作<Sign On>をネジ込んできた。カナザワも観てきたブルーノ・マーズが、ちょうど東京公演(正確にはさいたまだけど)休演日に当たるということで、“今日は代わりにオレが盛り上げちゃいます!”とばかりに気概を見せ、オープニングからブルーノ<24K Magic>を演ったりも。

1stステージのハイライトは、何とルーサー・ヴァンドロスが歌った<A House Is Not A Home>をジンワリ、そっと包み込むように。元はディオンヌ・ワーウィックが歌ったバート・バカラック作品だが、とにかくルーサー版の完成度が宇宙一クラス。ルーサー1stは、カナザワのフェイヴァリットR&Bアルバムでも1、2を争う作品で、思い込みアリすぎなのだが、<Never Too Much>や<She's A Super Lady>を選ぶならまだしも、よりによってコレかよォ〜と。“毒を食らわば皿まで” じゃないが、どうせ歌うなら一番難しいのを、と根性見せた感じ。さすがにルーサーと比べるとまだ物足りなさが残るものの、ルーサーそっくりに歌うより、Daisuke は Daisukeの<A House Is Not A Home>を見つければ良いと思う。その第一歩としてのナイス・チャレンジ。この曲に関しては、これからも定期的に歌い続けて、曲の髄までガッツリと Daisuke流に咀嚼して欲しいところだ。

圧巻といえば、本編最後のニュー・ジャック・スウィング・メドレーのノリノリ感も凄まじく。デバージ<I Like It>をアタマとケツに置いて、トニ・トニ・トニからマイコー、ガイ、そしてここにもシッカリとブルーノ・マーズを混ぜ込んで、旬な感じを演出した。スピーディな展開で次に何が飛び出すのか、そのワクワク感に大盛り上がり。

そしてアンコールは、某コンペに提出したもののまだ使われてないらしいイケイケのディスコ・チューンを初披露。T-Groove氏の目がランランと輝いていたのを、カナザワはハッキリ見てました ここで先週34歳を迎えたDaisukeにケーキがプレゼントされ、アース・ウインド&ファイアー<After The Love Has Gone>でハートフルなエンディング。ラストにコレを持ってくるあたりが、AOR好きでもあるDaisukeらしいというか、さすがヨット・ロック世代というか…。

この企画、今回でしばしお休みの予定だったらしいが、Daiukeもメンバーもみんな楽しすぎて、アンコール公演を断言。日程はこれから詰めるそうだが、コレはもう一回観なくては

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