glenn frey collection

16年1月に急逝したグレン・フライの4枚組コレクション『ABOVE THE CLOUDS:THE COLLECTION』が発売された。かのデヴィッド・ボウイが亡くなった日から数えて、わずか1週間後。ボウイ逝去が極めてセンセーショナルに取り上げられ、今もトリビュート・イベントや展覧会が企画されたり、発掘音源やリイシューが絶えないというのに、続けて逝ったグレン周辺はヤケに静か。相方ドン・ヘンリーは16年のグラミー受賞式でグレンのトリビュート・パフォーマンスを行ない、一度はイーグルス解散をほのめかしたにも関わらず、いつの間にかヴィンス・ギルとグレンの息子ディーコンうを迎えてツアーに出ている。あぁ、何だかなぁ…

それはともかく、ようやく登場したグレンのハコ物は、イーグルス解散後の82年からスタートしたソロ・キャリアを集成したもの。中心となるのは、2枚のベストCDに、92年の『STRANGE WEATHER』ツアーからダブリン公演をシュートした映像作品。更に目玉となりそうなのが、イーグルス結成間にJ.D.サウザーと組んだロングブランチ・ペニーウィッスルのワン&オンリー作を、丸ごとリミックスして収めているところだ。しかもJ.D.の監修の下、名手エリオット・シャイナーがリミックスを手掛けている。

このロングブランチ・ペニーウィッスル。今回【日本初CD化】となっているが、コレは昨年初めに韓国プレスの紙ジャケ盤が出て、輸入盤国内仕様で流通していたから(レビューはココから)。そこには Licencse from Amos Records(オリジナル・レーベル)とクレジットされていた。でもとっくに消滅している会社なので、実はチョッと眉唾だったりして…。果たして正規盤なのかどうか疑問があったけれど、コレで紛うことなきオフィシャル・リリースとなった。元が69年作なので音はさすがに古くて泥臭いものの、音質そのものは滅法クリア。アコギの刻みが直に伝わり、ベースのウネリがグイグイ来る。改めてチェックすれば、ギターはジェームス・バートン。それにラリー・ネクテル(kyd)、ジョー・オズボーン(b)、ジム・ゴードン(ds)らがバックを務める。ちなみに『LIVE IN DUBLIN』はDVDで普通に発売されていたもので、貴重な未発表音源の発掘などは今回なかった。

それでもやっぱり買わずにいられなかったのは、やっぱりグレンの歌が好きだから。イーグルスといえばドン・ヘンリーの哀愁味のある歌声が代名詞だけれど、自分は甘くて優男風のグレンの方が性に合っていた。バラード・ヒット<The One You Love>は、自分の生涯ベスト・バラード・トップ5に入れてイイな。

4枚組の他に、1枚モノのベスト盤も同発されます。