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先月、当ブログで紹介したポジティヴ・フォース feat.デニス・ヴァリンは、大変大きな反響を戴き、販売元からも御礼の言葉を頂戴した。それはカナザワの発信力云々ではなく、そもそもネタが知られてなかった、ネタは知っててもCD化の情報が行き渡ってなかった、ということだと思う。でもそれに匹敵するレヴェルの美味しいネタが、こうして2ヶ月連続で発掘されようとは…
キャリコはカナダのデュオ・チームで、メンバーはアンディ・アリクアンとドナ・リー。結成されたのはトロントで、元々ゴスペルを歌っていたドナが、トニー・クリヴァーロ&メイズというグループのオーディションに合格。そこでキーボードを弾いていたアンディと知り合って意気投合し、やがて独立してデュオ活動をスタートさせた。このアルバムの発表は81年。バックは地元トロントの実力派セッション・ミュージシャンだそうだが、よく知っている名はない。

解説では楽曲ごとに、ボビー・コールドウェル、ジョニ・ミッチェル、マリリン・スコット、ミニー・リパートン、グロリア・ゲイナー、シーウインド、レムリア、マッキー・フェアリー・バンド、アライヴ、ヴィヴァ・ブラジル、パッツィ・ギャランなど、かなり多彩な顔ぶれが登場してくる。でもカナザワに言わせれば、キャリコもまたシーウインド・フォロワーということで充分説明が目がつくのでは? ヴォーカル入りのジャズ・フュージョンで、スタイルはAOR寄り。ブラジリアン・テイストも結構強いものの、冒頭のポジティヴ・フォースに比べるとファンキー要素は薄めで、そこは如何にもカナダのデュオらしい。強みは2人とも歌えることで、デュエット曲もいくつか。ドナの歌声は、時にドッキリするほどポーリン・ウィルソンに似ている。

デュオとしては本作1枚でシーンから消えてしまったが、2人は数年後に結婚。アンディは牧師になって自分の教会を持ち、毎週2人でゴスペルをプレイしているそうだ。

どうやらブラジリアンな<Sunday Afternoon>が発掘され、レア・グルーヴ的なキラー・チューンとして人気を集めて初CD化に繋がったとか。CDと同時にアナログ7インチが2枚シングル・カットされるらしいが、1曲2曲引っこ抜いてどうこうより、アルバム全体をトータルで楽しみたい。タイトル曲<Lost and Found>は、思わず Street Life〜 と歌ってしまいそうになるし…