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今日も今日とてスタジオに缶詰。それでも予定時間を多少余して歌録りが終わり…と、順調に進み、まずはひと安心。何と隣のスタジオには 知り合いが新作レコーディングに来ていて、思いがけず お久しぶり&初めまして!の名刺交換大会になる。音楽業界って、広いようで狭いやね。

今日のドライヴのお供は、10年作『STILL HERE』以来となるザ・テンプテーションズ、8年ぶりの新作『ALL THE TIME』。気になるメンバーは、御大オーティス・ウィリアムスにロン・タイスン、すっかり定着したテリー・ウィークスの3人に、元タワー・オブ・パワーのラリー・ブラッグス、ウィリー・グリーンが新加入。90年代後半からか日本発売がなくなり、寡作にもなって地味な存在に甘んじているけれど、アルバムはどれも風格と安定感があって裏切らない。それでいて、程よい距離感で時代の音と向き合っているから、古臭さは皆無。その身のこなしが、80年代以降のテンプスらしさと言える。

そのニュー・アルバムのキモは楽曲チョイス。サム・スミス<Stay With Me>、マックスウェル<Pretty Wings>、エド・シーラン<Thinking Outb Loud>、ザ・ウィークエンド<Earned It>と今様に並べて来る。ブルーノ・マーズ<When I Was Your Man>なんて、ちょい商売っ気が露骨すぎない?なんて勘ぐってしまうが、同時にマイケル・ジャクソン<Remember The Time>も取り上げ、しっかりオトシマエをつけている。ちゃんと音楽的脈略から来てるんだよ、というワケだ。いわゆる書き下ろし新曲は3曲ながら、その中にもマイケル〜ブルーノのセンを受けた楽曲が用意されている。

特にカナザワがヤラレちゃったのは、近年のアダルト・コンテンポラリー名曲と信じて疑わないジョン・メイヤー<Still Feel Like Your Man>のカヴァー。アーバン・ソウルと、アダルト・コンテンポラリーなブルー・アイド・ソウルをバランス良く混ぜ合わせた、まさに現代型シティ・ソウルの良作といえる。。プロデューサーのデイヴ・ダーリンは、ブライアン・セッツァーのイメージが強い人だけれど、意外に器用みたいだ。