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復帰後は小さいながらもコンスタントなライヴ活動を続けている二名敦子のカタログ2作が、先月・今月で相次いで復刻。どちらも初モノではないけれど、彼女の旧作リイシュー(早川英梨名義含め)のピークは13〜14年だったから、もう4〜5年は経っているワケで。それが今またこのように、偶然にも復刻が相次ぐ。これはやはり彼女の人気の根強さと、現在進行形であるコトの強みだろう。『FLUORESCENT LAMP』の方には、何と新録曲のボーナス・トラックも入っているし…

まず11月末にタワーレコード限定で復刻されているのが、ビクターでの5作目、早川時代からでは通算7枚目となる『FLUORESCENT LAMP』(87年)。実質的引退前の最終作でもある。13〜14年に進んだ一連のリイシュー群から洩れたのは、単純にリアルタイムでCDが出回っていたからだと思うが、それも今では手に入りにくくなり、従来ファンからも「コレもイイ音で聴きたい!」という声が大きくなっていた。

パラシュートのkyd奏者で作詞家としても知られた安藤芳彦がプロデュース。しかも収録曲すべてが二名自身の書き下ろし、というチャレンジ作で、ヴォーカリストとしての深い表現を求めた先の曲作り、だったという。その分アレンジで華やかさを演出しようと、船山基紀や萩田光雄といった大物編曲家に楽曲を委ねた。特に船山アレンジの<堤防>はお気に入りで、今剛が編曲した<ビーチサイド>と共に、最近のライヴでも歌っている。冨樫春生が手がけた<トンカチ>は、初の打ち込み曲。当時はグレイス・ジョーンズ<Slave To The Rhythm>にハマッていたというから、時代だなぁ〜。

新録ボーナス曲2曲は共に、二名を復活へ誘った、故・村田和人がプレゼントしてくれた思い出のナンバー。彼女にとっては32年ぶりのレコーディングだったが、いつもライヴでサポートしてくれている清水興(NANIWA EXP.)とフラリーパッドとのセッションで、楽しいレコーディングになった。これは今リイシュー最大の聴きモノ。

ちなみに、二名本人も「未だに綴りが覚えられない」という『FLUORESCENT LAMP(フルアレスント・ランプ)』とは、つまりは蛍光灯のこと。どうも彼女自身のキャラクターを表現したらしいが、メール・インタビューのやりとりで、「大丈夫、二名さんは立派にLEDですよ」と返したら、妙にウケたりして…

そして今月リイシューされるのは、二名名義の1stアルバムながら、ビクターでのリゾート路線とはイメージを異にする、テイチク発の『PLAY ROOM〜 戯れ』(83年)。初CD化は、今を遡ること約7年前の12年。04年に刊行した拙監修のディスクガイド本『Light Mellow 和モノ669』(04年刊)で、“封印された幻の1st”と紹介し、当時はまだ少数だった和モノDJたちやシティ・ポップ・フリークの間で脚光を浴びたのが最初のキッカケだった。13年には何とアナログ盤が限定復刻し、間もなく完売。先行したCDもそろそろ在庫が切れる、ということで、このたび初の紙ジャケット/高音質SHM-CD仕様での再発売となる。内容に関しては、初CD化時のコチラのポストをご参照。サウンド・プロデュースは、4人目のYMOこと松武秀樹とのプロジェクト:Logic Systemで知られる入江純。アレンジはその入江自身と、まだザ・スクエア加入直後だった和泉宏隆が手掛けている。リゾート・ポップスで人気の二名ながら、クラブ世代のインティメイトな感覚は、むしろ色気香り立つコチラの方に分があるかも。

Fluorescent Lamp (+2)<タワーレコード限定/完全生産限定盤>

Play Room〜戯れ (紙ジャケット / SHM-CD仕様限定盤) [タワーレコード]
Play Room〜戯れ(紙ジャケット / SHM-CD仕様限定盤) [芽瑠璃堂]