ned_life after romance

昨今のネッド・ドヒニー人気にあやかって、今は入手困難になっているネッドの88年カムバック作『LIFE AFTER ROMANCE』を、拙監修【Light Mellow Searches】で紙ジャケ復刻。アナログ盤は激レアで、オークション市場でも高嶺の花だけど、中古CDは珍しくないので逡巡したが、『HARD CANDY』や『PRONE』の再発、Numero盤『SEPARATE OCEANS』のリリース、10年の自主制作盤『THE DARKNESS BEYOND THE FIRE』の日本オフィシャル・リリースなどが相次ぎ、若いファンも増えている最中なので、これもアリだと。もちろん前回リイシュー時のボーナス・トラック5曲は、そのまま収録されている。

オリジナル発売時の収録曲8曲は、『PRONE』制作後のブランクを辿るような趣き。アヴェレイジ・ホワイト・バンドの盟友ヘイミッシュ・スチュアートと書いた<What’cha Gonna Do For Me>は、そのAWBやチャカ・カーンでお馴染みだが、ネッド自身のヴァージョンは、当時コレが初お目見えだった。このゆったりしたグルーヴは、ネッドに拠ると、最初に書いた時のテンポなのだとか。

また、AWBやレスリー・スミス、カズ・マツイ・プロジェクトfeat.ロベン・フォード(当時はロベン・フォードのソロ名義)らが録音しているのに、本作までセルフ・ヴァージョンが世に出なかったのが、<Love’s A Heartache>である。そして、そのロベン・フォードと書いたのが<Heartbreak In The Making>。この2曲は、ネッドがプロデュースしたUKのシンガー:トニー・ストーンで知られるが、後者はタワー・オブ・パワーが86年にレコーディングし、『POWER』(87年)の先行盤である北欧/独盤『TOP』(収録曲が一部異なる)に入っていた。

参加ミュージシャンは、後に一緒に来日するジミー・ハスリップ(b/当時イエロージャケッツ、現ジェフ・ローバー・フュージョン)やゲイリー・マラバー(スティーヴ・ミラー・バンド)以下、ジョン・ロビンソン(ds)、エイブラハム・ラボリエル(b)、ジェイ・ワインディング/アラン・パスカ(kyd)、ジェイムス・ハラー(g)、ルイス・コンテ(perc)など、L.A.の名うてのミュージシャンがズラリ。コーラスにもイーグルスのティモシー・シュミット、マリリン・スコットやレスリー・スミスが参加している。

ボーナス曲の多くは、91年の弾き語りミニ・アルバム『POSTCARDS FROM HOLLYWOOD』からのセレクト。88年のオリジナル盤しか持っていない方は、買い替えもアリかもよ。