gordon michaels

仕事が落ち着いたココ何日か、ダラダタと仕事部屋の大掃除をしている。「わぁー、早い」と宣うこと勿れ。実は1年遅れ、去年の暮れの大掃除を今になってやっているのだ。去年の今頃はいろいろドタバタしていて何もできず、→年が明けてから→確定申告終わってから→ゴールデン・ウィークに→盆休みにでも→秋に仕事が落ち着いたら→で、いま2年分をまとめてやっている次第 デスクの周りに山積みになっていた数百枚のCDはジャンル別に仕分けが終わり、ラックへの収納待ち。2年近く溜まってた紙資料類も、必要なモノだけ残して処分した。去年からやりたかったデスク下のラグはニトリで購入した新品に交換済み。1年以上前に壊れたまま食卓の椅子で代用していたワーキング・チェアもオーダーした。あとはデスク周りを片付けてから、2年越しの懸案、PCの入れ替えをそろそろ。9年近く使っているので、いよいよ動作が危険な感じなのよ… さて自分はスッキリきれいな仕事場で新年を迎えられるのか あとチョッと小ぶりなCDラックも買って来なきゃ とにかく今はゴミがいっぱい詰まったポリ袋に囲まれているワケなのだ

そんな中で紹介するのは、やはり韓国 Big Pinkから最新リマスター/紙ジャケ化されたゴードン・マイケルズ『STARGAZER』(79年)の国内仕様盤、【Light Mellow's Choice】より。ゴードン・マイケルズは、たった一枚、このアルバムだけを残して忽然と消えてしまったシンガー・ソングライター。でもトミー・リピューマがA&M傘下に立ち上げたHorizonレーベルからデビューしただけあって、今も瑞々しい感覚で聴くことができる。まさに安定のリピューマ印。

ただしジャケに写ったゴードン自身は、知的アナーキストと言うか、まるでPIL時代のジョニー・ロットン(元セックス・ピストルズ)みたい。一方でプロデュースは、ニューヨークのセッション・ギタリスト:ヒュー・マクラッケン。彼はリピューマから厚い信頼を寄せられていて、同じHorizonに在籍したドクター・ジョンのアルバムでは、リピューマと2人で共同制作に当たっていた。

脇を固めるのは、マクラッケン以下、リック・マロッタ(ds)、トニー・レヴィン(b)、リチャード・ティー(piano)、デヴィッド・サンボーン(sax)、マイク・マイニエリ(marimba)といった東海岸の著名どころ。ユニークなリズムが耳に残る<Monkey Mother>は、ポール・サイモンの全米No.1ヒット<恋人と別れる50の方法>と同じフレイヴァーが漂う。あれはスティーヴ・ガッドの名演に数えられる楽曲だが、そこで一緒にプレイしていたのが、他ならぬマクラッケンとトニー・レヴィンだった。

とはいえ、ゴードンが強く意識したのは、おそらくもうひとりのポール、ポール・マッカートニーの方だろう。カリプソを使った<Turnin' Brown>、曲調がドラマティックに変化する<Ugly Ramona>、アイルランド風に聴かせる<Danny Dies In Dublin>、ポール風のフェイクを披露する<Indoor Lovers>と、多くの楽曲にポールのインフルエンスが垣間見える。そのポールの初期傑作『RAM』でギターを弾いていたのも、実はマクラッケン。これは決して偶然の一致ではなく、端から狙ったモノだろう。つまりゴードンはAOR的には決して真っ当ではなく、ビートルズのDNAを隠し持った、ちょっと異色なAORアーティストなのだ。そう思って聴いていると、エンディングの<Favorite Songs>のギターが、まるでジョージ(ハリスン)のように聴こえてきたよ。

そういえば、トニー・レヴィンはキング・クリムゾンで来日中だわ。