jessie j_xmas

何かクリスマスっぽいのをアップするかな?、と思っていて、まだこの好盤を書いてなかった!と思い当たった。今の英国きっての実力派女性シンガー・ソングライターであるジェシー・J、2010年のデビュー以来4作目にして、初のクリスマス・アルバム。日本では今イチ知名度が低いが、クリス・ブラウンやマイリー・サイラスへの楽曲提供で注目され、アーティストとしても既に3曲をUKチャート首位へ送り込んでいる。立ち位置的には、アリシア・キーズの英国版とでもいえば分かりやすいか?

カナザワ的には、先に日本公演を行なったデヴィッド・フォスターの来日が決まった時に、彼の最近のワークスをチェックしていて出逢った1枚。フォスターが<Santa Claus Is Comin' To Town>と<Silent Night>、2曲のスタンダード・チューンをプロデュース&アレンジしていたのだ。

最初はただそれだけでポチッたんだけど、CDを聴いて、クレジットをチェックしてブッ飛んだ。<Rudolph The Red-Nosed Reindeer / Jingle Bells>のメドレーと<Let It Snow>の2曲をジミー・ジャム&テリー・ルイス、<Winter Wonderland>と<The Christmas Song>の2曲をベイビーフェイスが、それぞれプロデュース。つまり、フォスター、ジャム&ルイス、ベイビーフェイスと、80〜90年代の大人気プロデューサーが揃い踏みなのだ。しかも<The Christmas Song>はジェシー・Jとベイビーフェイスのデュエット。他の5曲中4曲もロドニー・ジャーキンスのプロデュースだし、<Winter Wonderland>にはボーイズ・II・メンが客演していて、マジ驚いた。

歌っているのは耳馴染みのあるスタンダードな聖歌ばかりで、アレンジもオーケストラやビッグ・バンド・スタイル。そうなると、よくありがちなクリスマス企画になりかねないが、ジャム&ルイス制作曲を筆頭に、結構攻めのアレンジが施されていて、ただのゴージャスなホリデイ企画では終わっていない。フォスターがアレンジを施した<Silent Night>だって、昨今のフォスターが得意とするクラシカル・クロスオーヴァー路線を超越するような荘厳さがある。

今年のR&B系クリスマス・アルバムは、ジョン・レジェンドでキマリというのが一般的だが、自分はコチラをイチ押し。ヒップホップ勢が幅を利かせる米国ポップ・シーンにはついていけないけど、英国からは本当に歌える実力派が出てきている気がするな。