ray parker_woman

朝イチでジェイムス・イングラムの訃報を知った昨日は、ちょっと複雑な気持ちを抱きつつ、レイ・パーカーJr.&レイディオ@Billboard Live Tokyo 2日目の2nd Show へ。このところは毎年来日してくれるレイだけど、06年以降 新作はなく、セットリストも大して変わらない。なので既に数回レイの来日公演を観ているカナザワは、最近すっかりレイから足が遠のいていた。

ところが先ほど過去のブログをチェックしたら、昨年3月の公演は観に行ってたりして… なのにその時の記憶がほとんどない ポストを読むと、ポール・ジャクソンJr.が同行したと書いていて、それでようやくポールとのギター・コンビネーションに期待して足を運んだことを思い出した。href="http://lightmellow.livedoor.biz/archives/52213809.html#more" target="_blank" title="">(前回ポストはコチラ)

そこでは自分は、「初期楽曲に特化したり、アルバム縛りのステージをやってみたら?」と書いたのだが、ナンと今回のショウは名盤『A WOMAN NEEDS LOVE』の再現ライヴに。きっとBillboard Live のブッキング・スタッフも、同じようなコトを考えていたのだろう。ポール・ジャクソンJr.の代わりのギタリストを迎え、レイを含む8人編成での公演。再結成スティーリー・ダンやパトリース・ラッシェンでも知られるフレディ・ワシントン、元ブラックバーズのケヴィン・トニーは、もう完全にレギュラー・メンバー化している。ケヴィンの愛娘ドミニクも、もうファンにはお馴染みだろう。

Arnell Carmichael (vo.perc)
Freddie Washington (b)
Donnell Spencer Jr. (ds. cho)
Charles Green (sax. kyd)
Rob Bacon(g)
Kevin Toney (kyd)
Dominique Toney (vo. kyd)

パフォーマンスの曲順はアルバム通りではなく、インスト曲<Still In The Groove>でスタートし、序盤で早くも<That Old Song>を披露。通常ライヴでは『A WOMAN NEEDS LOVE』からは精々2〜3曲取り上げる程度だが、今回はそれを丸ごと演じてくれた。改めてアルバムを聴くと、少々印象が薄いナンバーもあったけれど、やはり当時はアナログ盤やカセットで聴き倒した身。「こんな曲、あったなぁ〜」と懐かしい気にさせられた。

例によってレイは、ギターを持ってもリードは弾かず、ほとんどカッティングのみ。その代わりアコギに持ち替えた楽曲は多く、曲の合間にマイケル・ジャクソンを爪弾いたり…。名手を揃えたバンドだけに、演奏はいつも手堅い。でもきっとレイのキャラクターなんだろう、ステージングはやはりゆるめ パトリース・ラッシェン<Forget Me Nots>で盛り上がり、<Ghostbusters>が本編ラストという流れも、ほぼほぼ既定路線である。“あれ、もう終わっちゃうの?” と思ったところ、ブラックバーズ<Walking In The Rhythm>をアンコールで披露。そして<A Woman Needs Love>では、レイがステージ・フロアを歌いながら練り歩き、女性ファンとハグしまくってショウはハネた。

今回は『A WOMAN NEEDS LOVE』再現ライヴとしてのパフォーマンスだったが、レイはコレで “天下の宝刀” を抜いてしまった。果たして次回はどうするつもり? できれば、初期ヒット<Jack And Jill>あたりを聴きたいオールド・ファンは少なくないと思うけど…。