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感度が高い音楽フリークから注目を集めているるオランダ最高峰のジャズ・ファンク・バンド、トリスタン。結成から12年経った2014年にリリースしたデビュー盤『FULL POWER』は、UKのソウル・チャートで堂々の首位獲得。その後現在までに2枚のスタジオ作とライヴ盤を出し、17年秋には待望の初来日を果たした。当ブログでもデビュー時から随時紹介しており、一部マニアにはお馴染み。“オランダのインコグニート” なんて形容されているけれど、実のところ、インコグニートよりも少々マニアックで、通受けするタイプと言える。でもその分、分かっているヒトには、堪らない音なんだな〜

これまでの作品同様、ハイスキルな演奏力を武器にしたバンド・サウンドを披露してくれるトリスタンなのだが、今回は『THE SPICE OF FIVE』のタイトル通り、ゲストは招かずに、イヴリン・カランシーのソウルフルなヴォーカル曲といくつかのインスト曲でアルバムを構成している。違いといえば、今作に対しては「シワを伸ばさず想定外をそのまま楽しんだ」とメンバーが語っているところ。すなわち、より自然体のバンド・アンサンブルが堪能できるようになった、というコトか。

極めて音楽至上主義的なグループなので、日本で売り出すにはもう少し花が欲しいトコロであるが、それ故に楽器を嗜むようなリスナーには愛されそう。4月に先行リリースされた英国では、早々に評判を取っている。かくいうカナザワも国内盤を待ちきれなくなり、早々に英国にオーダーしたら、届いたタイミングで日本盤リリースの発表。ジャケットには差し替えの意味を感じないけど、ボーナス・トラックが3曲追加収録されているようだから、こりゃー買い直し必至かぁ〜〜 何れにせよ、早めの再来日に期待大です。チェキラー