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朝一番で飛び込んできたドクター・ジョンの訃報。それほど深くハマったことはないものの、彼の存在を知ったのは早かった。カナザワにとって洋楽の入り口であるビートルズとの交友関係があったからだ。でもソロ・アルバムをシッカリ聴いたのは、大学生になってから。代表作『GUMBO』よりも『CITY LIGHTS』の方が先だった。トム・スコットのライヴ盤『APPLE JUICE』での客演も、怪人らしくて印象的だったな。

今でこそ『GUMBO』や『IN THE RIGHT PLACE』の魅力にヤラレるけど、AOR目線でドクターを見れば、『CITY LIGHTS』(78年)こそが代表作と言える。トミー・リピューマのホライズン・レーベルで作った1枚で、エンジニアにアル・シュミット。参加メンバーもスティーヴ・ガッド(ds)、ウィル・リー(b)、リチャード・ティー(kyd)、ヒュー・マクラッケン/ジョン・トロペイ(g)、アーサー・ジェンキンス(perc)という顔ぶれだった。ストリングスはクラウス・オーガマン。

80年代中盤は表立った活動から遠ざかっていた印象があるが、現役感を取り戻したのが89年作『IN A SENTIMENTAL MOOD』。それを仕込んだのもリピューマで、<Makin' Whoopee!>にはリッキー・リー・ジョーンズがゲストに呼ばれている。この曲でグラミー賞の優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンスを受賞した。

本名:マルコム・ジョン・レベナック・ジュニア。死因は心臓発作。享年77歳。

Rest in Peace...