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6月7日(金) 音盤&トークライブ Vol.15 ボズ・スキャッグス特集@神保町・楽器カフェ
6月9日(日)藤沢ヨット・ロック Vol.6 @ Fujisawa Bar Cane's

先週末の2本のイベント、共に終了いたしました。どちらも雨交じりの冴えない空模様でしたが、足をお運びいただきました皆様、どうもありがとうございました。

音盤&トークライブ Vol.15 ボズ・スキャッグス特集は、例にとってELPさんにご協力いただき、レーザーターンテーブルによるアナログ盤の爆音プレイ。マスターサウンド盤で紹介した <Low Down>や<Jojo>、プロモの4曲入り12インチからの<Hard Times>には、驚愕の声が上がっていましたね。近年のブルース回帰3部作からのアナログ・プレイも、新鮮だったと思います。トークはゆ〜るゆるでしたが… それにしても『SLOW DANCER』や『SILK DEGREES』からAORに変節したかのように言われるボズながら、ヨーロッパ放浪期やスティーヴ・ミラー・バンド時代からのアルバムを順に聴いていくと、一貫したブルース愛を感じる一方で、米デビュー・アルバム『MOMENTS』(71年)で、早くもボサノヴァ・チックなコトとかを演っている。実はボズは当時からブルース路線とコンテンポラリー路線を両睨みしていたワケで、その一方に過剰な期待を抱くのは間違いだったのだと実感します。

 以下、当日のプレイリスト
1. Low Down – single version from『HITS』(Master Sounds盤)
2. Baby’s Calling Me Home / Steve Miller Band 『CHILDREN OF THE FUTURE』(68年)
3. Downright Woman from『MOMENTS』(71年)
4. What Can I Say – Live Version(76年)from『FROM SILK DEGREES』
5. Hard Times from『BEST 4 YOU(プロモ)』(4曲入りプロモ盤)
6. Jojo from『MIDDLE MAN』(Master Sounds盤)
7. The Perfect One from Soundtrack『TWO OF A KIND』(83年)
8. Ain’t Nothing Like The Real Thing Baby / Angela Bofill from『TOO TOUGH』(83年)
9. Lowdown / Hindsight from『DAYS LIKE THIS』(87年)
10. The Night Of Van Gogh from『OTHER ROAD』(89年)
11. Dindi from『SPEAK LOW』(09年)
12. Pearl Of The Water from『MEMPHIS』 (13年)
13. Those Lies from『OUT OF THE BLUES』(18年)
14. Loan Me A Dime from『BOZ SCAGGS』(69年)


で、中一日置いて(sparkling☆cherryのレコーディングでスタジオに缶詰でした)、9日はDJイベント『藤沢ヨット・ロック vol.6』にお呼ばれ。前回、身内の不幸でドタキャンしたため、その振替ではあったけれど、ここ2〜3ヶ月で急にヨット・ロックの話題が増えているので、ちょうどタイミングが良かった。若い頃は縁あって、よく藤沢〜辻堂あたりに来ていたものの、藤沢駅周辺を徘徊したのは実に25〜30年ぶり。横浜新道からの道すがらはあまり変わっていなかったが、駅近辺はかなり変わったと感じた。

バー・ケインズにもいつもより多めの方にお集まりいただいた様子。改めて、皆さまどうもありがとうございました。 今回は「ヨット・ロック」というテーマを意識して、メイン・パートでは王道AORを外しつつ、でもそのニュアンスが漂っている…、そんな選曲を意図。特に1st Set は、90年代頃のAORリヴァイヴァル期以降、直近までの楽曲に縛り、2ndは70年代を中心とするヨット・ロックのUS解釈で組み立てた。書きプレイリストは全曲アナログ盤で、帯付きのローラ・アランやスターバックに大きな反応がった。でもそれって、趣旨が違うだろッ B2BHA定番ばかりながら、オーレ・ブールドでAORに興味を持ったというお客様のため、1stに用意していてプレイしなかったオーレの盤をココでスピン。他にも結構な反応があって、やっぱりオーレは人気者だな。レギュラー陣のKZM-X、ラーヤン、ブルーペパーズ/福田、そしてゲストの若頭リキト君も、お疲れ様でした。

 [ 1st set ]
I'm Not The Same Without You / Donald Fagen
Never Knew Love Before / Cool Uncle(Bobby Caldwell)
Midnight In Richmond / Young Gun Silver Fox
Lucky Radio / Samuel Purdey
Two Wrongs / Tuxied
Smile / Ed Motta
What I'd Do For Love / Lucas Arruda
That's The Way Of The World / Valerie Carter
Waht'cha Gonna Do For Me / Ned Doheny

 [ 2nd set ]
Call It Love / Poco
Love Takes Time / Orleans
Words To A Song / Billy Kaui
Dreamboat Annie / Heart
Rhiannon / Fleetwood Mac
Stormy / Atlanta Rhythm Section
Opening Up To You / Laura Allan
Sexy Eyes / Dr. Hook
Moonlight Feels Right / Starbuck
Hold Tight / The Krush
Shame On You / Stylus

 [ B 2 B ]
The Way I Feel / Adrian Gurvitz (introduction Kamasami Kong DJ)
Rock Steady / Ole Borud
Why Don't We Fall In Love / John Valenti
Georgy Porgy / TOTO
Hungry Nights / Tony Wille
If You Leave Me Now / Merge Mendez & The Brazil '77
Low Down / Boz Scaggs

※順不同です

隔月開催の藤沢ヨット・ロックなので、カナザワもまた近いうちにお声掛かるでしょう(掛かんなかったりして…)。 音盤&トークライブ Vol.16は、8月23日に同じ楽器カフェ@神保町で開催予定です。