最近はアナログ復刻や廉価再発の波に押され、ブラコン期のオリジナル再発盤はトンとご無沙汰な気がするけれど、コレは久しぶりに要チェック。ジャクソン・ファミリーの上から5番目、次女に当たるラトーヤ・ジャクソンの81年2nd『MY SPECIAL LOVE』が、英Cherry Red傘下のレーベル:Cherry Popから復刻された。ジャクソン家の女性陣というと、一番下であるジャネットの一人勝ち状態だが、三姉妹で真っ先にデビューしたのは、実はモデル然としたルックスの持ち主だったラトーヤ。しかし大きなヒットには恵まれず、やがてはヌードを披露したり、ゴシップ誌を賑わせたりして、マイケルの奇行が目立ち始めるまでは一家の問題児的存在になっていた。
彼女の80年代作品群は、フル・フォースと組んだ88年の5枚目『LA TOYA』を覗くと、どれも凡庸なポップ・ソウル・アルバムで…。でもこの2作目では、1作目で健闘していたオリー・E.ブラウンをプロデューサーに、いくつかの曲でしなやかな振る舞いを聴かせてくれる。妹ジャネットとの共作でトロピカル・テイストをまとった<Camp Kuchi Kaiai>、フィリー・ソウル風味を効かせたオリー作の<Summertime With You>(ギターはデヴィッド・ T.ウォーカー全開)あたりが出色。ケン・ゴールドとビリー・オーシャンが提供したモダン・ダンサー<Stay The Night>も、なかなか印象的だ。マイケルを除く兄弟たちが参加した<Special Love>も、シッカリ聴かせるアーバン・ミディアム。もっともブルース・ロバーツとアリー・ウィリスが提供したバラードになると、シンガーとしての非力さが目立ってしまうのだが…。
メンバー・クレジョットがなく、正確な参加ミュージシャンは不明ながら、オリー・ブラウン制作ということで、きっと盟友的存在であるレイ・パーカーJr.やレイディオ関係者がアチコチ参加しているのだろう。また本作は初CD化ではなく、92年に一度、日本でCD化されていたとか。当然それは今やスッカリ激レアで、カナザワもお目に掛った覚えがない。今回はそれ以来、四半世紀ぶり以上の歳月を経ての再発で、それだけ貴重なリイシューと言える。
メンバー・クレジョットがなく、正確な参加ミュージシャンは不明ながら、オリー・ブラウン制作ということで、きっと盟友的存在であるレイ・パーカーJr.やレイディオ関係者がアチコチ参加しているのだろう。また本作は初CD化ではなく、92年に一度、日本でCD化されていたとか。当然それは今やスッカリ激レアで、カナザワもお目に掛った覚えがない。今回はそれ以来、四半世紀ぶり以上の歳月を経ての再発で、それだけ貴重なリイシューと言える。